【折返場点描・第184回】奈良北団地折返場/横浜市交通局・東急バス | たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

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『縁は、連結する』鉄道など交通を中心に興味の赴くままに、日々呟き語るブログ。
※最近すっかり鉄道ルポタージュ化してますが、言いたいことを素直に言うという意味でブログタイトルは変えてません。

第184回:奈良北団地折返場(ならきただんちおりかえしじょう)
所在地:神奈川県横浜市青葉区
担当
横浜市交通局(若葉台営業所)
東急バス(青葉台営業所《T-AO》・虹が丘営業所《T-NJ》)
発着路線
市交[23]中山駅〜奈良北団地折返場(十日市場駅・長津田駅・田奈駅・こどもの国入口経由)
市交[23]十日市場駅〜奈良北団地折返場(稲荷前・田奈駅・こどもの国入口経由)
T-NJ[市43]市が尾駅〜奈良北団地折返場(桐蔭学園入口・鴨志田団地・こどもの国経由)
T-AO[青118]青葉台駅〜奈良北団地折返場(公園前・田奈高校・こどもの国経由)

第184回。
本当は鴨志田団地から[市43]に乗ってここまで来たかったけどね。
半ばぶっつけな取材行になるから、いつも現地で後悔するパターンだったり。

ただ、この奈良北団地については早い段階からピックアップはしていました。
横浜市バスを集中取材する頃からだったので、およそ2年越しくらいの懸案になります。
ただ、市バス取材に絡めるとかなりのタイムロスになるとの判断から、ずっと見送りにしてきました。
何故かというと、この場所が横浜市でも最北端だったからです。

てことで、今回。
東急バスの取材という流れで訪問に踏み切りました。
やむを得ず一度鴨志田団地から青葉台駅に出て、何故か3桁系統番号の[青118]で移動。

が、一つ手前の奈良北団地バス停に到着した時。
ふとこのポールが目に入り、思わず

え、ここが終点ですか?!

と聞いてしまうヽ(´o`;
バスはここから、団地の間に左折で進入。

少し坂を下りたところで…

唐突に降ろされまして。

すぐにバスは右折。

そこが、奈良北団地折返場でした。

団地の間の低いスペースに、巧みに敷地が確保されています。
3台も入れば一杯の折返場ですが、ここで横浜市バスと東急バスの並びが頻繁に見られます。

こちらが正真正銘、奈良北団地折返場の降車専用ポール。
市バス標準仕様。

向かい側には、鬱蒼とした植え込みの中に何かが。

…乗務員用トイレでした。
看板は錆び切ってますが、字は読めます。
かつてここに発着していたのは、横浜市バスでも緑営業所担当だったようです。

周囲には煉瓦積みの植え込みと、廃バス停が点々と。

そして、発車バス停も市バス標準仕様。

バス好きな方にはピンとくると思いますが、東急バスの[青118]はかつて横浜市バスの路線でした。
2007年3月16日から全面移譲を受け、以降は東急バス青葉台営業所担当で日中はほぼ1時間に2本程度の運行。
118という異例の3桁数字は、市バスの名残だったのでした。
それもあって、ここのバス停はすべて市バス仕様が存置されています。

ただ、横浜市バス[23]日中は1時間に2本。
終日通しても2〜3本程度で、中山駅まで行くのは日中のみ。
横浜市最北端になると、市バス路線もなかなか苦境のようです。

東急バスの市が尾駅行きはさらに惨憺、平日6本のみ。

横浜市最北端の大型団地も、高齢化やマイカー移行の波を受けているのか…?
想像を超えた厳しい状況に、複雑な思いを抱かずにはいられませんでした。

…ところで。

さっきの『奈良北団地降車場』のバス停はなんだったのだ?

続く。


路線データ
横浜市内220円(IC216円)均一
[市交]十日市場駅まで稲荷前経由約24分、長津田駅経由約42分、中山駅まで約56分
[東急]青葉台駅まで約24分、市が尾駅まで約45分