【折返場点描・第180回】不老下/富士急山梨バス | たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

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『縁は、連結する』鉄道など交通を中心に興味の赴くままに、日々呟き語るブログ。
※最近すっかり鉄道ルポタージュ化してますが、言いたいことを素直に言うという意味でブログタイトルは変えてません。

第180回:不老下(ふろうした)
所在地: 山梨県上野原市
乗り入れ会社(担当営業所):富士急山梨バス(上野原営業所)
発着系統
上野原駅~不老下(新町・本町三丁目(国道側)・大鶴出張所経由)
本町三丁目(国道側)→不老下(大鶴出張所経由)
※8:00~終日、大曽根~不老下間は自由乗降区間
 

180回、久々に山梨県富士急山梨バス編。

 

度々書いていますが上野原は母の出身地で、今も親戚が住み馴染み深い場所です。

それでも、よく行っていた棡原方面に比べると、意外に甲東方面はそれほどでもなく。

今回はそんな甲東方面に初めて足を伸ばします。

 

本町三丁目の先、坂を下った所から国道20号・甲州街道の旧道(現山梨県道30号)に入り

そこから全区間に渡ってそのルートをトレースしていく路線が不老下線です。

路線が旧街道だったという性格もあってか、棡原方面に比べ運行本数も多くあります。

 

…それでも、区間上にはこのような行き違い困難な狭隘区間もあったりしますが。

 

ちなみにバスの案内でも甲東方面と案内されていますが、実はこの路線上には『甲東』という

名の付けられたバス停は存在しません。

何故?と思って歴史を遡ると、そもそもは終点の不老下あたりが旧甲東村区域にあたります。

その甲東村は、沿線の旧大鶴村などと共に、1955(昭和30)年4月1日に旧上野原町に合併。

昭和中期までの古き時代を今に伝える名残だったのだと、ようやく腑に落ちました。

 

ただ、他の路線も共通していますが、平日日中の乗客はきわめて少ない。

取材当日も、終点まで乗り通したのは自分一人だけ。

旧街道といえども、厳しい現実をまざまざと実感します。
それでも、ハイキングシーズンになると増えるそうです。

 

 上野原駅から30分近く走り。

人家もほとんどなくなってきた交差点の角に、唐突に空き地が。

 

黙って見ていたら、ただの空き地にしか見えない。

すると、バスは少し過ぎたところで停止。

ここで降りるのかな?と思ったところで運転士が一言

 

バックしますので、しばらくお待ちください。

 

と。

 

え、ここが終点か!

 

誰にも誘導されずバックし、ようやく降りてみるとそこが不老下終点。

 

ちょっとした公園か、はたまた校庭か。

そんな佇まいの折返場。

 

富士急山梨バスお決まりの看板が立っているのを見つけ、ようやくそれと理解できる。

 

と、脇には墓石か石碑を作るときに余ったのか?と思しき石が。

 

しかもそれを、ベンチがわりに座って待っていた人がいた。

 

そして向かいには、なにやら周辺とは不釣り合いな庭園らしきスペースが。

 

交通安全祈願…

 

このあたりで事故でも多かったんですかね。 

とりあえず遠くから手を合わせてはおきましたが。

 

ここから、不老山までハイキングコースになっているようです。

ただ、この折返場周辺には先の交通安全の石碑以外はお店はおろか、自動販売機すらも

 

なんにもありません!!

 

食料品類は上野原駅構内の売店、または地元で買っていきましょう。

(ただ、少し南に歩くと中央自動車道の談合坂サービスエリア(下り)があるようですが)

 

 
バス停はすっかり新型のものが馴染んでいた。

と、その下には旧上野原町時代の看板が無残に抜かれて打ち捨てられて…(*_*)

 

時刻表(4月2日改正版)

旧街道沿いだからと書いてはみたものの、平日は日中ごっそり間隔が開く時間帯が。

土休日にその部分も含めて2本増えるのは、やはりハイキング客を意識してのものか。

そして、最終バスも17:22で終わり。

 

…折り返しの余裕時間もなく、あわや乗れなくなりそうだったので取材終了。

 

沿線には味わい深いバス停待合室も多数。
待合室好きな方にもオススメな路線かな??
 
 
路線データ
上野原駅まで約27分
運賃:500円(IC同額)
※4月2日より運賃改定(上野原駅新バスターミナル乗り入れに伴い)