一時期、ライブの楽しさとは何かを見失っていたことがあった。
しかも、CDまで出した。
自分が音楽活動を少しやっていた頃からだったが、ごく一部を除いて思い切りのめり込む事や
楽しめることが目に見えて減っている…いや、皆無に等しいくらいになっていた。
見たくないところも細かく見えてくる。
それにつれて内外で葛藤し、ぶつかることも増えてくる。
それは、ききまたくとて例外ではなかった。
拓ちゃんと知り合ってから8年。
今の二人組の形態になってから4年。
ライブに顔を出す機会が格段に増えてからも、2年。
それからも、度々襲う激しい波に翻弄され続けてきた。
なんならそれは、今もさらに激しさを増して続いている、現在進行形。
それでも、
なぜ、
足が動くのか。
それでも、
なぜ、
ききまたくのライブに行くのか。
それは、ギリギリの薄い皮一枚のところで、彼らの音楽に救われているからだ。
今のところ、それに尽きるからこそだと思う。
それがあるから、また行こうと思う。
そこにライブがあるから、また行って立て直そうと思う。
立て直せるだけの力が、ききまたくの音楽にはあると確信できるからこそ。
そう思える音楽は、行動範囲広めの自分でさえも片手で数える程しかない。
そんなききまたくが、聞間拓が自分の誕生日前後に放つワンマンライブ3Days。
11/14 さかむろけんいち『楽園ギャラクシー』@恵比寿天窓.switch
11/15 聞間拓『キキマ36FESTIVAL』@西荻窪Artrion
11/16 ききまたく『四谷天窓 最期の日』@高田馬場四谷天窓
しかも、CDまで出した。
木下直子と共作で。
ききまたくとしては、二年ぶりに。
自分も、それで終わりとはこれっぽっちも思っちゃいない。
それは本人達が一番わかっていることも、よくわかった。
現在進行形で進化している姿を見る絶好の機会が、ライブ。
その機会があるなら、まず足を運ぶに尽きる。
自分のスケジュールとにらめっこしながら、可能な限り。
(この結果、残念ながら11/14のさかむろけんいちは断念する結果となってしまった)
2014.11.15 西荻窪Artrion Setlist
一部
SE どこまでもドア
A song for you
CRAZY FOR ME?
イメージは青空
Lie
Knock~15の夜
旅
阿佐ヶ谷
朝
熱気球
応援の唄
二部
ききまカレー(カレーが無いVer.)
ストーリーの中
午前5時
Forget, Remember
月で埋まる
落書き
N.P.N.G
敵は本能にあり
シンガーズハイ
どこまでもドア
足し算割り算
EN
桃の香り
2014.11.16 高田馬場四谷天窓Setlist
SE Prologue
アクセル
頑張れB型!
熱気球
Over the Rainbow
駅
落書き
Pass me by
馬
陽照ラス二人
【アンプラグドコーナー】
帰っておいで
足し算割り算
月で埋まる
Virgin Flight
どこまでもドア
旅
シンガーズハイ
ストーリーの中
No Carbon No Life
追い風
タイムマシン
アフターパーティー【おがわとおる会】
CRAZY FOR ME?
パラダイス銀河
頑張れB型!
追い風
ゴクン
…カレーが無いVerとか、アフターパーティーとか、パラダイス銀河とか、最後のゴクンとか
一体なんなんだと思う方もいるだろうが、これは足を運んだからこそわかる(笑)
それはともかくとして、二日間、実に濃密でアツい時間を過ごすことができた。
前よりは確実に、素直に楽しむことができるようになってきているのはわかる。
それは2年前よりも、先週よりも一歩ずつ、数ミリずつでも前に来ている実感がある。
そんな中でも、自分以外にも、周りの人も、そしてききまたくも。
同じように数ミリずつ、変わってきている。
○が×になり、×が○になっていたり。
最近よく見る顔に気づけば、最近見えなくなった顔にも気づく。
まだまだ爆発的な何か、が起きていないことにも気づく。
一方で水面下、僅かな部分で様々な事が起きていることにも気づく。
来年はききまたく、二人組になって5周年の節目。
更なるジャンプのために、必要なものは何か?
今回のワンマンライブ3Dayでも、それを探していたのは見て取れた。
それぞれに技を、人間を磨き、この三日間は一定の答えは出ただろう。
でもそれを終着点にはせず、さらなる前進、高みを目指して。
…なんて、わざわざ書かずともわかりきっていると思うけど。
四の五の言わず、とか、理屈抜きに、とか言っていられた時期はもう過ぎている。
今、ここにしかないものをさらに示すために。
タイムマシンよできないでと思うのならば、それをさらに証明する高いレベルの闘いに。
それができる聞間拓であり、小川徹であると信じているからこそだ。
まだまだ旅の途中。
彼らの音楽は、まだまだ外せないから。
素晴らしい音楽と、ずっと一緒にいたいから。
濃い週末を過ごせたことに感謝し、さらに前へ。