と、近鉄四日市で一旦下車。
近鉄最後のナローゲージとして知られる内部・八王子線へ。
三岐鉄道北勢線には10年半前に乗車していますが、こちらはようやくの初訪問。
近鉄四日市→内部→日永→西日野→近鉄四日市と効率良く巡りました。
車両は三岐鉄道北勢線も元近鉄線で共通なため、実質久々の対面になります。
しかしまぁ、とにかく車両サイズが小さいので新聞束がでかく見える…(笑)
ここで車体の検査修繕も行う重要な場所です。
(全般検査などの際、機器類は塩浜検修車庫に搬出して整備する)
ロングシートに至っては、少し足を伸ばすと向かいの人に当たってしまうほど。
もちろん屋根も低く、自分ですら天井に手が届きそうなサイズ。
かつての東急世田谷線に近い、いたってシンプルな箱だけというスタイル。
内部・西日野側の車両にはゲームセンターにあるような両替機が別付けで装備されていますが
乗車中に使っている人を見ることは、一度もありませんでした。
内部からの電車が西日野行きに、西日野からの電車が内部行きにここで接続するパターン。
昔はここから近鉄八王子まで伸びていたそうですが、水害で廃止に。
どうにか日永~西日野間の一駅区間が生き永らえ、今に至る。
しかし、ここ数年この内部・八王子線も存廃問題が浮上。
二年近くの議論の末、来年春から『四日市あすなろう鉄道』という新会社へ移行とのこと。
ひとまずは存続が決まったが、安閑としていられないのが最近のローカル線の厳しさ。
この日も特に内部線は同好の士のほうが多く見られるほどで、先行きに不安が残る。
より地域に密着し、永く愛される鉄道として残ることを願ってやまない。