2014秋・中部鉄旅①ぷらっとこだま利用実録と東海道新幹線雑感 | たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

『縁は、連結する』鉄道など交通を中心に興味の赴くままに、日々呟き語るブログ。
※最近すっかり鉄道ルポタージュ化してますが、言いたいことを素直に言うという意味でブログタイトルは変えてません。

10月31日から11月2日まで行った中部地方への鉄道旅。
今回は時系列順ではなく、できる限り項目別に分けて書いていこうと思います。

旅行記第一回は、目的地への往復の利用手段について書いていきます。
今回の旅では、JR東海ツアーズの旅行商品『ぷらっとこだま』を利用しました。

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発着ができる駅は限定されてはいるものの、東海道新幹線のこだま号の指定席・グリーン席が
通常よりもかなりお得な料金で利用できる旅行商品になっています。

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ちなみに、繁忙期でもこんな料金です。
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出典:JR東海ツアーズホームページより

特にグリーン席はお得度が高く、今回は奮発してグリーン席を確保することにしました。

また、駅の指定売店で引換られるドリンク券が付いており、500mlまでのソフトドリンク又は
350mlまでのお酒が無料で一本貰える他、+100円でワインも貰えるそうです。
したがって、普段お酒などあまり呑まない自分も、この往復はこうなりました。

往路
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復路
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基本、私はビール党です♪

…そんな自分の嗜好は向こうに置いておいて、そんなに極端に先を急いでいるわけでもないし
でも鈍行で長時間の乗車や乗り継ぎはキツいし、身体を休めながらのんびりと行きたいという
方にはなかなかピッタリな商品じゃないかなと思います。

また、現在東海道新幹線ではこだま号の車内販売はありませんが、主要駅内の売店は迷うほど
豊富にお店のバリエーションがある上、途中駅のホームにも売店がある駅がほとんど。
ぞみひかりを待避する際にはだいたい平均5分は停車するので、そんなに食べ物の調達に
困ることもありません(但し夜などは閉店している売店もあるらしいので注意)

なお、利用の際は前日までの申し込みが必須になります。
また、あくまで旅行商品である故に切符ではなく、改札は有人改札口しか利用できません。
さらに、受け取り後の利用列車変更や乗り遅れた際の後続列車振替利用も認められません。
事前の入念な旅行計画の策定、当日の余裕ある行動を心掛けていきたいものです。
(自分も往路は約50分、復路も約70分ほどの十分な余裕時間を確保しました)

なお、傾向として土日の朝夕は旅行会社確保分の座席数が埋まる可能性が高いです。
JR東海ツアーズ以外の旅行会社(自分の場合は、往路は立川のJTBでした)でも買える所は
あるのですが、さらに座席割り当て数が少ないらしいのでご注意ください(鉄友情報)
自分も帰路の希望列車が確保できず、また全席禁煙かつコンセントのある列車が良いと希望を
した結果、名古屋15:29発の664号の残り1席をギリギリで確保することができた由。

そうすれば、
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①こんなゆったりしたグリーン座席で、目的地まで優雅な時間!

N700系なら、肘掛けにあるコンセントも使えるからスマホなどの充電もOK!

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②もちろん、なにを食べるのもお酒を呑むのも自由!

先に買い込むのもよし、途中駅のご当地ものに狙いを定めるのもよし!
(注※二杯目以降は、自費にて周囲に迷惑かけない程度にお楽しみください)

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(プチプチ看板)

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(三島の新幹線電留線、通称『発射台』)

③栗原景さんオススメの車窓スポットも、比較的のんびり眺められます(笑)
④そして、なによりも安い!!

時間はのぞみよりは倍近くもかかりますが(東京~名古屋間)、それでも割引で浮かせられる
料金はバカにならないので、その分が現地グルメや乗り鉄に多めに回せます。
宿泊などの滞在費も気持ち多めに捻出できるようになり、さらに身体の負担が軽減します。

…なお、実感には個人差があります。
実際に利用してのクレームは、私やJR東海ツアーズにしないようお願い致します(笑)

今回自分は、今まで利用したことのある方の話、特に『新幹線の車窓から』の著作で知られる
鉄道ライターの栗原景さんのお話を聞いた上で、ギリギリのところで利用の決断をしました。
去る10月19日、様々な選択肢の中から栗原景さんのイベントに参加したのは、この旅計画を
策定する上で、ヒントを得ておきたいからだったのです。
当初は、先に書いたように往復共鈍行利用も想定していましたが、折からの加齢による衰えで
躊躇いが今まで以上に強くあったことから(苦笑)まずは往路のみを出発前日の夜に確保。
また往路の利用実感が良かったことから、10月31日のうちに復路も確保に至りました。
また東海道新幹線沿線付近に遠出の際には、積極的に利用していこうと思います。

そしてここからは、東海道新幹線自体の今回の利用実感と雑感をば。
今年開通50周年を迎えてますます進化、成長を遂げていく東海道新幹線。
自分が家族との熱海への旅行で初めて利用したのが28年前、その後中学の修学旅行で京都まで
利用したり、特に仕事を始めた2000年代以降は旅で利用する機会も多くありました。
特にのぞみの速さは特筆もので、朝に新神戸からのぞみで帰京した後仕事に行ったり、逆に
友達の結婚式への出席時に夕方までの用事を終えてから前乗りして休養したり。
往復新幹線を活用してピンポイントの日帰り旅行をしたり。

乗らなくても、な思い出もあります。
母校野球部が夏の甲子園に出場を決め、壮行会で東京駅でメンバーを送り出したり。
…時間は真昼だったけど、シンデレラエクスプレスばりのお別れ劇を東京駅でやったり。
笑ったり泣いたり、さまざまな思い出が東海道新幹線にはあります。

実のところ、ここ最近は利用する機会があっても専ら寝ることが多くなっていた。
オオゼキタクさんの歌詞を地で行くような状況になり始めていた。

しかし、栗原景さんとの出会いで乗車の楽しみを再認識するようになってきた。
今回の旅がまさにその重要なポイントになり、感慨を新たにした次第。

そして、車両が変わっていくにつれ、車内快適性は以前と比較にならないほど向上している。
ノンスモーカーの自分としては、N700系のように全席禁煙となり車内の環境が大幅に向上し
過ごしやすくなったのは、新幹線利用を積極的にしていくうえで大きな好材料になっている。
禁煙席の座席指定を取るのがすごく大変だった時代は、もはや昔話になったのが嬉しい。
今回の旅も完全禁煙のN700系のグリーン車に身を委ねて、とても満足な時間を過ごせた。
そういう部分も含め、今好きな新幹線は?と問われると『N700系』と言うことができる。

一方で、スピードアップと引き換えに旅の楽しさが失われて行くのは、なんとも切ない。
特に惜しむらくは、食堂車やビュッフェといった供食設備、個室などが消えて久しいこと。
ことにJR東海になってからは、観光よりもビジネス利用を主なターゲットに据えている様に
見受けられる節があるのは否めないだろう(16両編成座席定員の1,323名への統一など)
来年には最高速度285km/hへ向上も図られ、さらにその傾向が顕著になるに違いない。

その方向性が転換されるとしたら、2027年予定のリニア中央新幹線開業の時だろうか。
スペック的には、まだまだ可能性が秘められている東海道新幹線。
開業から半世紀、次の世代へ活用法を真剣に考えていく時代にそろそろ来ていると感じる。
安全に対する取り組みはもちろんのことだが、多角的な視点を持って柔軟に考えていくことを
身につけていかなければ、いざその時が来た時に早々に行き詰まってしまう。
先人がそれこそ命を削ってまで築き上げて来たものを無にしかねない。
そうならないように今から新たな魅力作りを始め、より高くステップアップしていけるように
今後JR東海に対しては強く望んでいきたい。

おまけマル得情報
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このクリアファイル、まだ配ってますよ。
どこにも書いてないみたいだけど。
欲しい人は、有人改札で聞いてみるとよいかと。