さる12月6日に引退・廃車になった京王井の頭線3000系。
こちらは、11月13日にヘッドマークをつけた最後の特別運行の一日。
この日は、朝4時起床、5時自宅発の万全の態勢を取って井の頭線に向かった。
前回と同様、ここからスタートになる。
すでに主力の一翼を担う「1000系1020番台」2編成の並びの迎えを受けた。
主役は、まだ留置線にいた。
ここで下車し、出庫を待つことにする。
こういう何気ない基本動作にも、目を向けながら。
シャッターチャンスは無限。
満月に近い朝月を、パチリ。
いい一日になりそうだ。
そうしてあれこれシャッターを切っていたら…
いよいよ怒涛の一日が始まる。
緊張しながら、出庫を待つ。
そしていよいよ…
最後まで無事故で走り抜くのだ。
吉祥寺方のヘッドマークは、鉄道友の会「ローレル賞」のものを模したデザイン。
11月6日の運転のときは、渋谷方についていたらしい。
まだ7時になるかならないかの頃、運転台後部はまだ全然余裕があります。
何人か地元の人と当車目当ての人がいたぐらいで、数えるほどだった。
後輩たちに別れを告げて、元気に走り出す。
特別運転した三日間の中では、一番天気がよかった朝。
そりゃそうかと思いつつも、皆の気合に少したじろぐ。
カメラのシャッターを押す力も気持ち強くなります。
・・・とかいいつつ、割とワンパターンだけどね。
レインボーカラーに車両のイラストを配した秀逸なものでした。
周囲は変わり、車両も変わる。
そして、新たな旅立ちの時を迎える。
無数に刻み続けてきた加速も、残りあとわずか。
この日はまず、ここで下車。
またここからセオリーに囚われない動きが始まっていく・・・