2011-9-26 203系最終運用追跡記【後編】 | たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

『縁は、連結する』鉄道など交通を中心に興味の赴くままに、日々呟き語るブログ。
※最近すっかり鉄道ルポタージュ化してますが、言いたいことを素直に言うという意味でブログタイトルは変えてません。

代々木上原に到着し、多少過熱する撮り鉄をよそに、最期の折り返しも粛々と進む。


たいちょうの心のつぶやきVer.2
こうやって小田急4000系と日常的に顔合わせしていたのも、今日まで。


たいちょうの心のつぶやきVer.2 たいちょうの心のつぶやきVer.2
10両編成ギリギリめいっぱいの引き上げ線、肩身狭く入っていた。


たいちょうの心のつぶやきVer.2
通勤客と撮り鉄が混じり、去年の201系の時を思い出させる。


たいちょうの心のつぶやきVer.2
そして、一身に注目を浴びる中、ラストランが始まろうとしています。


たいちょうの心のつぶやきVer.2
粛々と通勤客を飲み込み、あくまでもいつも通り。

慌ただしく、代々木上原から離れる時間がやってきました。


たいちょうの心のつぶやきVer.2
数人の撮り鉄が見送る中、代々木上原を出発。

この瞬間、この代々木上原での203系の歴史は幕を下ろしました。


たいちょうの心のつぶやきVer.2
メトロ線内は、粛々と普段通りの顔で。

通勤客を吐き出し、迎え入れるの繰り返し。


たいちょうの心のつぶやきVer.2 たいちょうの心のつぶやきVer.2
中盤までは、ラッシュの多少の遅れはありつつ、それでも順調に前進していた。

ところが…


たいちょうの心のつぶやきVer.2
この日、朝8:54頃、根津駅で車両故障が発生。

当該マト55編成も、機外停車~発車を繰り返し、ついに日比谷で抑止!!

平穏な通勤風景が、俄かに掻き乱されていく。


たいちょうの心のつぶやきVer.2
それでも、極端な抑止にはつながらず、少しずつ前へ進んでいくことに。


たいちょうの心のつぶやきVer.2
新御茶ノ水に達すると、さすがにホームも閑散とし始め…


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…だんだん、この列車もちゃんと走るのか心配になってきました(笑)

そう、地下鉄と相互乗り入れの列車って、直通運転中止ってことがありえるのです。

綾瀬で折り返しになって、再開まで千代田線内を往復、ってことも充分ありえるのです。


…このまま松戸で運転終了してしまうのは、寂しい…


…もうちょっと乗っていたい…


…でも、体力的にこれ以上走られると、逆にしんどい…


さまざまな思いが、頭の中を駆け巡ります。


たいちょうの心のつぶやきVer.2
それでも、9:14頃に運転を再開。

当該列車もとにかく早く外に出たいがために、走る。

たいちょうの心のつぶやきVer.2
そして…綾瀬に到着して出迎えたのは…


JRの乗務員!


たいちょうの心のつぶやきVer.2
前途が心配されましたが、25分遅れを引きずったまま常磐線内へ入ります。


たいちょうの心のつぶやきVer.2
乗務員も時刻表を携行しているが、ほとんど意味はない状態になっています。

そんな中、ひたすらに終着に向かってラストスパートしていきます。


たいちょうの心のつぶやきVer.2 たいちょうの心のつぶやきVer.2
亀有・金町の各駅のホーム端には、たくさんの撮り鉄が集ってました。

電車が遅れ、本当に来るのか気が気じゃなかったことでしょう。


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運転台後ろも、動画撮影で陣取る人が。

最期の風景を、みんな思い思いに収めていきます。


たいちょうの心のつぶやきVer.2
そして、先行の我孫子行きを待たせて…


たいちょうの心のつぶやきVer.2
25分遅れのまま、松戸に到着しました。

この瞬間、203系の営業運転はすべて終わりを告げました。


たいちょうの心のつぶやきVer.2 たいちょうの心のつぶやきVer.2
先頭車周りには、撮り鉄が集結。

しばしの撮影会になり、思い思いに画像を収めていきます。


たいちょうの心のつぶやきVer.2
マト55編成はすぐにドアが閉められ、回送準備も万端。

ただ、前回(14日)と同じダイヤだから、ある程度入庫まで時間があると踏んで移動したら…


たいちょうの心のつぶやきVer.2
!!


列車遅れの影響で、後続の松戸止まりの列車がすぐそばまで接近していた。

このため、予想よりも早く入庫してしまった。

慌てて後追い撮影を敢行。


たいちょうの心のつぶやきVer.2
後続の209系が、もうすぐそばまで。


たいちょうの心のつぶやきVer.2
こうして、


たいちょうの心のつぶやきVer.2
203系の営業運転のラストカットは、なんとも慌ただしいものになってしまいました。


その後このマト55編成は、一旦我孫子に疎開されて「もしや?」と思わせる節があった。

9月30日には、松戸車両センター我孫子派出に居ることが確認されている。


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たいちょうの心のつぶやきVer.2

しかし後に松戸に返却、その後10月15日に海外譲渡の為川崎貨物まで輸送されたとのこと。

これをもって、203系は完全にJR線上からその姿を消しました。


日本での203系の歴史は、これにて幕となりました。

それでも、今後、トップナンバー・このマト55編成を含めた数編成が、遠い海の先で再起する。

その元気な姿を、一日でも長く見られることを期待してやまない。

だから、今回はさよならというよりは新天地へのエールを送ることにしたい。

先に渡っている元日本の電車とともに、末永く活躍することを…


ありがとう、そしてがんばれ、203系。