9月26日。
激動の昭和~平成の通勤を底辺で支えた、通勤型電車最期の日。
この勇姿を撮影するために、気合いを入れて起き、我孫子に向かった。
平日の朝ということも影響しているのか…?
続けて通過して行くE653系「フレッシュひたち」でウォーミングアップ。
そして…
最期の走りを見せるため、マト55編成は予定通り自らの前に顔を出してくれました。
いよいよ、ラストランの始まりです。
当日のファーストランは我孫子発取手行き、所要時間わずか7分の区間列車。
さすがに、撮り鉄も含めて利用客はほとんどいません。
普通に過ごしていても貴重な「取手」方向幕、これで見納めです。
そして6:45、定刻に発車。
当たり前だが、ここから乗る人はほとんどいない。
それも、この車両らしくて良かったのかもしれない。
ラッシュ時にしか使われない割に、かなり幅広な取手駅緩行線ホーム。
19K、代々木上原、ヨシ!
これが203系最期の取手入線になりましたが…
感傷に浸っている間もなかった。
しかも、平日の朝ラッシュってことで、代々木上原方の先頭車は女性専用車になるので。
取手から代々木上原まで、最期の全線走破は3号車・モハ203の車端に陣取る。
体力を温存しつつ、モーター音をひたすら堪能しながらの旅をすることにした。
取手発車時は、まだまだ多数の空席が残る余裕の旅立ち。
ふと見渡すと、ひとつひとつの造形がたまらなく愛おしく思えてくる。
そして、東日本最後のサイリスタチョッパのモーター音。
こうやって聴き浸れるのも、これで本当に最期。
しんみりしながら乗っていたんだが…
体力の限界は容赦なく、時折落ちてしまったことを今だから告白しておきます。
32歳、いい加減若くないんです。
千代田線に乗り入れて後半になると、またまた車内も余裕が出てきました。
車体を震わせてひたすら奮闘。
引き上げ線の進路開通まで、しばしホームでまどろみます。
反対側の女性専用車列に並ぶ女性陣の視線が多少痛い気はしますが、本当に最期になる
組み合わせを、思い思いにデジカメで撮影していきます。