それでは聴いて下さい。『走れ』いや、『歩け』いや、『止まれ』! 20241108  | 【月刊】ちゃじゃわのブログ(※期間限定【週刊】ちゃじゃわのブログ は終了致しました)

通勤で電車を使っています。 


今はどの駅にもエスカレーターがあります。 

いや、見回すとエスカレーターだらけです。 

そして、混んでいる・いないに拘わらず、どの時間帯でもエスカレーターでは歩くヒトが多いですね。 


埼玉県や名古屋市では条例で“立ち止まる”ように義務づけられていますし、自分ももう歳なので、エスカレーターでは歩こうという気も起きないのですが。 

大体立ち止まっていても自動的に運んでくれるんだから、自ら動かなくても…、と思います。


自分の横を歩いて追い越していくヒトを見ながら、「きっと時間が無くて焦っているんだろうな…。 

このヒトたちはエスカレーターを降りたら更に早歩きまたはダッシュなどを始めるんだろうな。」 

などと思いつつエスカレーターを降りると…、さっき自分を追い越していった“時間が無い”ヒトたちの歩くのが遅い事! 

まっ平らな通路をやたらちんたら歩いていて、もういい歳の自分がスイスイ追い抜いちゃいます。 

あなたたち、急いでいる訳じゃないのね…。 

歩き易くてスピードを出し易い通路をのんびりと歩き、エスカレーターの上で馬力を出すなんて、結局無駄な労力を使っているんじゃないでしょうか? 


 『エスカレーターを歩くことはダメだ』という理解を皆から得られておらず、『条例はあるげと罰則は無い』上に、スピードや効率を重視する前世紀からの遺産で、エスカレーターでも歩いて昇り降りするのは当然と多くのヒトが思っており、大概のエスカレーターは構造上2列で乗ることができるという今の現状では、いくら「エスカレーターでは立ち止まれ!急いでいるなら階段使え!」と言ったところで、止まるヒトが増えたとて歩くヒトは減らないでしょうね。 


 或いは、皆さん階段を使わなさ過ぎなのかも知れません。 

会社の健康診断で“メタボ”を指摘されたヒト。 

ダイエットで好きな食べ物を我慢しているヒト。 

運動不足が気になるヒト。 

階段を利用してみたら、意外な効果があるかも知れません(個人差はあります、多分)。 


 今、一部の駅や病院、各種公共施設では“一人幅”のエスカレーターがあります。 

これなら余程のことがない限り、追い越し不可能でしょう。 


『一人幅エスカレーター』東芝エレベーター(株)


これを充実させるとともに、本当に急ぐヒトの為の階段も同じように用意できれば、この問題も少しは良くなるかも知れません。 


『止まるヒトのエスカレーター』と『歩くヒトの階段』が上手く棲み分けできるのが理想なのでしょうね。


『止まれ!』(“デモンストレーション”より)