通勤で電車を使っています。
今はどの駅にもエスカレーターがあります。
いや、見回すとエスカレーターだらけです。
そして、混んでいる・いないに拘わらず、どの時間帯でもエスカレーターでは歩くヒトが多いですね。
埼玉県や名古屋市では条例で“立ち止まる”ように義務づけられていますし、自分ももう歳なので、エスカレーターでは歩こうという気も起きないのですが。
大体立ち止まっていても自動的に運んでくれるんだから、自ら動かなくても…、と思います。
自分の横を歩いて追い越していくヒトを見ながら、「きっと時間が無くて焦っているんだろうな…。
このヒトたちはエスカレーターを降りたら更に早歩きまたはダッシュなどを始めるんだろうな。」
などと思いつつエスカレーターを降りると…、さっき自分を追い越していった“時間が無い”ヒトたちの歩くのが遅い事!
まっ平らな通路をやたらちんたら歩いていて、もういい歳の自分がスイスイ追い抜いちゃいます。
あなたたち、急いでいる訳じゃないのね…。
歩き易くてスピードを出し易い通路をのんびりと歩き、エスカレーターの上で馬力を出すなんて、結局無駄な労力を使っているんじゃないでしょうか?
『エスカレーターを歩くことはダメだ』という理解を皆から得られておらず、『条例はあるげと罰則は無い』上に、スピードや効率を重視する前世紀からの遺産で、エスカレーターでも歩いて昇り降りするのは当然と多くのヒトが思っており、大概のエスカレーターは構造上2列で乗ることができるという今の現状では、いくら「エスカレーターでは立ち止まれ!急いでいるなら階段使え!」と言ったところで、止まるヒトが増えたとて歩くヒトは減らないでしょうね。
或いは、皆さん階段を使わなさ過ぎなのかも知れません。
会社の健康診断で“メタボ”を指摘されたヒト。
ダイエットで好きな食べ物を我慢しているヒト。
運動不足が気になるヒト。
階段を利用してみたら、意外な効果があるかも知れません(個人差はあります、多分)。
今、一部の駅や病院、各種公共施設では“一人幅”のエスカレーターがあります。
これなら余程のことがない限り、追い越し不可能でしょう。
これを充実させるとともに、本当に急ぐヒトの為の階段も同じように用意できれば、この問題も少しは良くなるかも知れません。
『止まるヒトのエスカレーター』と『歩くヒトの階段』が上手く棲み分けできるのが理想なのでしょうね。
