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2度目の食事で
私たちは
ホテルへ行った
激しく愛し合い
何度も熱いキスをした
私は彼が愛しくて
たまらなかった
ずっと離れたくない
そう思うと
なぜか涙が出てきた
彼とこうしていることが
嬉しくて仕方なかった
なぜだろう…
たった2度の食事
それだけで私は
彼のことを
理解出来たのだろうか
理解ではない
『感じた』のであった
本能的に
私は彼の全てを
感じたのだ
彼の過去を聞いた時
私はすでに
彼に惹かれていた
同情ではない
彼の計り知れない
優しさに惹かれていた
気が付くと私は
大粒の涙を流していた
彼はすぐに
私の涙に気付き
『どうしたの!?
もしかして嫌だった?
ごめん。ごめんね。
嫌だったね。ごめんね』
彼は
触れただけで
割れてしまいそうな
ガラスでも触るように
私の顔に
そっと手を当てた
私は彼の手をとり
私の顔に強く押し当てた
『違うの。
そんなことじゃないの。
ただ…嬉しくて。
本当に嬉しいの。』
『でもね…』
『切ない。
すごく切ないの。
俊樹くんの妹さんから
俊樹くん奪ってしまうような気がして…』
彼は黙って聞いていた
『俊樹くんがどれだけ妹さんのことを想っていたか、どれだけ大切にしていたか、苦しいほど分かるの。
妹さんにとって、俊樹くんはお兄ちゃん以上の存在だった気がするの。
私が俊樹くんと関係を持ったら、妹さんは寂しくなっちゃうんじゃないかって…』
『俊樹くんの妹さんに対する想いを聞いて、私はすごく嬉しくて、切なくて』
『妹さんが亡くなって、たった一人の家族が亡くなって…俊樹くんがどんな想いで今まで過ごしてきたのか、どれだけ2人で大変なことを乗り越えてきたのか、それを考えたら2人の絆に邪魔できないって…』
彼は下を向いたまま
黙って聞いていた
鼻をすする音が聞こえてきた
『俊樹くん…?』
彼は泣いていた
肩を震わせて泣いていた
私は胸が苦しくなって
彼の手を強く握りしめた
その瞬間
彼は私の体を強く抱き締めた
彼は
何も話せなくなるくらい
泣いていた
私も彼を強く抱き締めた
2人は長い時間
ただ黙って抱き合っていた
しばらくすると
『クミはね…』
妹さんの話をしてくれた
『ただの妹じゃなかったんだ
おれ自身。
クミが辛いとおれも辛い
クミが泣くとおれも泣く
クミが幸せだとおれも幸せ
クミが居たからおれが居た
クミが一緒に生きてくれたからおれも生きてこれた
そういう存在だったんだ』
『両親いなかったし
家族は2人だけでしょ?
おれはあいつの父親でもあり母親でもあった
そんなおれに対してクミは
すごく優しかった
兄貴想いで
家計を支えようと
やりたかった部活とか遊びとか
全部我慢してバイトばっかりしてたんだ
誕生日とかクリスマスとかバレンタインには必ずプレゼントくれた
おまけに
"お兄ちゃんは子供の日に何もしてもらってないから"とか言って
子供の日に鯉のぼりとかまでくれたりしてね…』
『本当にあいつが居たから頑張って来れたんだ』
彼はそう言って
笑顔になった
彼の話を聞いていた私は
再び大粒の涙を流した
彼はぐしゃぐしゃになった
私の顔に手を当てて
『クミに会わせたかったな…
あいつなら絶対に喜んだのに
お姉ちゃんって…』
私は更に涙を流した
声を出して泣いた
泣いている私を
彼はそっと抱き締めて
『一緒にクミのお墓に行ってくれるかい?』
と言ってくれた
私は何度も何度も
うなずいた
彼は更に
強く抱き締めてくれた
嬉しくて仕方なかった
そんな大切な場所に
私を連れて行ってくれる
彼とクミさんの尊い場所
2人だけの絆の場所
2人だけの神聖な場所
彼の全てが詰まった場所
『ありがとう』
彼は笑顔になって
私のおでこにキスをした
私は
『違う…そこじゃない』
と言って
彼の唇にキスをした
私たちは長い時間
唇を重ねていた
今回はこの辺で
また書きます
ありがとうございました
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