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義家族と絶縁するまで

遺産相続で主人の姉兄弟達と絶縁。。
結婚から30年足らず。
その経緯を綴り、自分の記録としたい。

そこから何の音沙汰もなく、数日だか数ヶ月が経った頃に

義姉が主人の店にやって来た。

相続に関するある書類に主人に判を押してもらう為だ。

もちろん、実印がいるのだから、

事前に実印を準備しておくよう電話があったのだったと思う。

その時、私は不在だったのだが、主人から聞いた話しはこうだ。

義姉は半分に折られたA3の用紙の、

義姉・義兄・義弟がすでに署名捺印している面を主人に提示し、

「ここに署名捺印してください」と言ったそうだ。

主人は、それを私に説明する時

「実印押させるような書類、何の書類が説明するのが普通やろ?おかしいやんな」

と言っていたが、義姉はどうやら署名の上実印を押させるのに、

何の説明もしなかったようだ。

A3の用紙の片面には何に署名捺印するのかの説明があり、

一方には法廷相続人である主人を含めた姉兄弟4人の署名捺印欄がある。

そのようなA3用紙の書類だった訳だが、せめて用紙を広げて

「こちらをよく読んで、納得したらこちらに署名捺印してください」と言うだろう。

うっかり説明を忘れたのかも知れないが、

とにかく義姉から何の書類なのか説明はなく、用紙は半分に折られたままだった。

署名して実印を押させるならば、書類の詳細を説明するのは

常識」と言ってもいいと思う。

何かというと「常識」❗「常識」❗

常識がない❗と言って主人を責め立てる義姉。

いつもこうだが、自分が常識から外れた行動をする時には

全くその事に気付いてないようだ。

人から何と思われようと、信念を貫いた行動をしているのではなく、

自分の言動が《良いこと》と人に思われるように

回りも巻き込んで正当化することに躍起になっているから、

他人からは透けて見える矛盾にも気付かないのだろう。

それで、主人は半分に折られた用紙を裏返し

裏側になっていた面を読み始めたそうな。

署名して実印を押すような時の、ごく常識的な行動をした訳だ。

すると、主人が裏側を読むこともなく黙って捺印するだろうとでも思っていたのか、

義姉は「何ィーーー?❗何かァーーー?❗」と、

不快感を顕にしたらしい。

そこで主人は「これ、コピーしていい?」と聞いた。

まぁ、これもごくごく常識的な処置だろう。

義姉「どぉぞぉーーー❗」と、ものすごく恐い顔で言ったらしい。

主人の店は自動ドアで、ドアの内側に人が立つとキンコンキンコンと鳴るように

防犯措置がしてある。

その奥に接客用の椅子とテーブルがあり、そこで主人と義姉は話していたのだが、

主人が更に奥の部屋へコピーしに行くと、防犯チャイムが

キンコンカンコン❗キンコンカンコン❗キンコンカンコン❗

鳴りまくっていたそうだ。

つまり、義姉が椅子から立ち上がり、ウロウロ歩いたのだろう。

立ち止まっているだけなら、決まった回数でチャイムは止まるから。

それを話しながら主人は笑っていたが、何故そんなに義姉は動揺したのだろうか?
主人の留守中にかかってきた義兄からの電話の内容を、

私は主人に伝え、そして主人は義兄からの要望を弁護士に電話で伝えた。

内容は、姉兄妹から自分の持っている遺言書を破棄するよう指示された為、

それを実行するよう依頼したのだ。

しかし弁護士曰く「遺言書を破棄するなどという手続きはない」と。

「只、執行しなければよいだけのこと」ということだった。

主人と私は「へ〜そんなものか」という感じで、

主人はその旨、やはり電話で義兄に伝えた。

義兄はそれを、義姉に直接話してくれと主人に言った。

ハイ❗

やはり義姉から指示されていたのですね。

自分が間に立ったのだから、そこは最後まで間に立てよ❗

そこを隠すこともなく、義姉に報告するよう主人に言う義兄。

まぁ、義兄も出来れば義姉と話したくないんだなと感じた。

主人も「え〜っ!」という反応だった。

義兄に報告するのと義姉に報告するのとでは重苦しさに雲泥の差があるのだ。

分かる!分かる!

義姉という人の回りの空気は本当に重い。

それは義姉には人を責める雰囲気、恩着せがましい雰囲気があるからだ。

私達夫婦とはもともとギクシャクした関係なのだから致し方ないとして、

いつも義姉が絶賛している義兄にさえ、義姉を避ける雰囲気を感じる。

ここからは想像だが、義姉が義兄に対して

「貴方の為、貴方方夫婦の為」と言ってしていることは、

義姉の神経症的非利己主義の典型だろう。

それは大袈裟に言えば、

義兄にとって真綿の首輪を付けられたような奇妙な感覚だろう。

だから、何でも義姉の言うとおりにする。

確か、好意的サディストという言い方もあった。

恐らく義兄も、義姉と一緒に居て心地好いということはないだろう。

さて現実に戻ると、主人はごねてもいられないので義姉に電話し報告した。

その時の義姉の反応を私は覚えていない。

どちらにしても弁護士が「破棄できない」と言ってるのだから

文句の言い様もなかったはずだ。

義姉とはこの後、まだ絡むことがあるのだが、

主人が義兄と話したのは、今現在の時点でこれと最後となった。



そして義兄は言った。

「それとな、○○(主人)が店の名義勝手に書き換えた件な、

昨日はあっさり許したけど、くれぐれも

大変なことしてしまったと認識しといてな。

○○(主人)にも、そこのところはハッキリ伝えといてな

ハイ❗チーン❗

私の罪悪感も申し訳ない気持ちも綺麗サッパリ無くなりましたー。

やっぱり、恩を売らずにはおれない人でした。

何度も繰り返すが、主人が店の名義を姉兄弟との話し合いを待たずして

勝手に書き換えてしまったことで、私は罪悪感を抱えて前日の話し合いに臨んだ。

そこで義兄が「そこは責めたらんとこう」と寛大なところを見せてくれたので、

私はそれまで数日間抱えていた暗い気持ちの反動からも、

痛く感動し、感謝し、これからは義兄を中心に義家族と仲良くしていこうと、

今までのあれやこれやを水に流そうと決心した訳だ。

仲良くしていく上で、義兄は長男だから、ということに加えて、

大目にみてもらったという負い目からも、

同等というよりは義兄を立てて付き合っていくことになると思っていたし、

それでいいと思っていた。

しかし、この電話での恩を売るような言葉に、

私は義兄に対する《尊敬》とまではいかないまでも、

好意的な感情として持っていた《兄として一目おく》という感覚もなくなった。

逆に《軽蔑》とまではいかないまでも《気の毒な人》という感情を抱いた。

これは想像になるが、私は義姉が、そこのところ念を押しておくように、

義兄に言ったのではないかと思っている。

義姉が考えたことなら、私が分析している義姉という人から全く違和感はない。

それにしても、義姉からそう言われたとして、

「ここは気持ち良く許したってんし、ああやって○○さん(私)も謝ってたし、

そんな恩を売るようなことは言わんとおこう」と義姉に物言う技量も、

義姉には黙って、私達夫婦に何も言わないという裁量もない訳だから、

恩着せがましいことを《言わせられた》としても、

《自分の判断で言った》としても同じことだ。

義姉や義兄って、本当に心の触れあう付き合いが出来ない人たちだと思う。

とにかく心理的に自分が優越したい。

どうして脅迫的に優越したくなるのか、

それを「プライドが高い」などと表現する人がいるが、

おそらく逆で、それまでの言動も含めて自分に自信がないからだろう。

それは深刻な劣等感を抱えているからに他ならないと思う。

《アルコール依存性の人がアルコールを求めるように、

劣等感の強い人は他人に優越したがる》とは、真理だ。

その人から発せられる何気ない思いやりのある言動を人は有り難く思い、

その人を好きになる。

自然に振る舞っている人は、相手が有り難く思っていなくても意に介さない。

自分の思ったとおりの言動をしているだけだから。

しかし、どうしても相手の優位に立ちたい人は、

《有り難がって》いるかどうかが非常に重要なのだ。

それにしても「大変なことをしたと認識して❗」言ってくるとは、

もう、テクニックも何もあったもんじゃない。

私としては呆れ、そしてシラケた。

とにかく、外回りから帰ってきた主人にはそのまま伝えた。

主人は私とは違って、初めから罪悪感もさほどなく、

義兄に感謝も感激もなかったので、ただ鼻で笑っていた。

主人は前日の話し合いでもいっさい謝らなかったので、

そこらへんが義姉や義兄の優越性を満たさず、

完璧に優越するべく、こんなことを言ってきたのだろう。

なんと、愚かな。。。

しかし、それでも主人は前日の話し合いどおりに事を運ぶべく、

弁護士に電話を入れたのだ。