庚申に
今日のお茶会の御亭主は庚申のお生まれです。御床に掛かった庚申2月の日付の御文が迎えてくれました。茶道具や茶掛けには年号が書かれることが少なく記載された十干十二支と人物の生存期間とを照らし合わせて年号を特定します。庚申は1920年に当たります。寄付きには氏も育ちもいいお道具やお箱が並んでいます。お席に入ると…席中のあれこれは参加した客の楽しみと。さて件の御文はお道具の添え状です。同じ年同じ月のそのお道具と出会われたときにこれは私が持たなければと思われたそうです。そして「お道具は生まれたまま奇麗でしょ。私はこんなに年を取ったのに」と。美しい高台を見て「使ってらっしゃらなかったのね」とお客様が漏らした一言。でも私は別の解釈、とても丁寧に使われていることが窺われます。そんな広い視野でお茶が学べてよかったとふと思いました。年末の京都でのお茶会で、名古屋でお釜を掛けられることを知った私です。終ってから少し御挨拶。来てくださって有難うと深々と頭を下げられる大先輩の姿に感動です。新年の初寄合は日程が違うので次にお会いできるのは送り火のお茶会でしょうか?きっとまたお元気に夏でもきちんと着物をお召しになってお出ましになることでしょう。皆さんからの「93歳でいらっしゃるのですね」との言葉に「まだ92ですけど」と。お正月の度に「2月が来ないとまだ…」と一つずつ歳を重ねて いらっしゃる大先輩です。