26 第17回日本褥瘡学会学術集会に参加して
第17回日本褥瘡学会学術集会が8月28、29の両日、仙台の国際センターにおいて開催されました。今日はその報告と、そこで感じたことを書かせていただきます。私がこの学会に参加させていただくようになって、すでに7年になりますが、その参加人数の多さにはいつも驚かされます。今年は森の都、仙台でしたが、例年どこで開催されても、6,000とか7,000名という医療者の方々が、はるばる全国各地から勉強に来られるのです。それだけの人数ですから、当然会場も一か所で収まらず、テーマ別にそれぞれ数か所に分けての講演、発表となりますが、ただ、どちらの会場に行ってもなかなか空席が見つからないという、つまり、それほど会員数の多い学会であるということです。その場にいるだけで、どれほどの医療関係者が褥瘡に関心を持ち、その適切なケアの方法を学ぼうとしているか、その真剣さが伝わってきます。ただ、いつも疑問に思ってしまうのは、「今や医療者にはそれほど関心の高い病でありながら、国民にはその怖さがほとんど知られていないのはいったいなぜ?」ということです。褥瘡患者と家族の会の活動の中に、多くの人が褥瘡に関する正しい知識を得られるよう、その啓蒙活動を行う、という項目がありますが、今回この学術集会に参加し、改めてその必要性を感じました。 また、今回の学術集会では、前日に行われた評議員会の中で、当家族の会発足のご挨拶の時間を頂くことができました。さらに今回は、会場施設内において特設ブースまで設けていただき、本学術集会の館会長はじめ、役員の方々には心より御礼申し上げます。おかげさまで、専門医の先生をはじめ、多くの医療者の方々に正会員となっていただくことができました。ただ、読者の方の中には「え!なぜ医療者が会員に」と、そう思われた方もおられるのではないでしょうか。実は、当会は褥瘡患者と家族の会という名称でありながら、医療者や介護職の方も正会員になっていただける会なのです。なぜかと申しますと、現実には、褥瘡を治療し、家族を支えてくださる専門職の方々のお知恵をお借りできなければ、患者も家族も、その病と闘うことは不可能だからです。早期治癒のためにも、また再発防止のためにも、その患者、家族のために知恵を絞ってくれる専門家のご協力、ご支援は欠かせません。もちろん日本褥瘡学会会員の皆さんは褥瘡治療、ケアのエキスパートと言える方ばかりであります。その学会の中で、「自分も何かの役に立ちたい」そう言われながら申し込みをされたのが、今回の医療者会員の方々なのです。もちろん、なんの代償もありません。それどころか、もしも相談があれば、肉体的、精神的負担に加え、時間的にもかなりの負担を覚悟しなければならないはずです。にもかかわらず、今回、多くの医療者の方々に、このような言葉を添えてお申し込みをいただきましたことに心より感謝申し上げます。以前、このコーナーでも述べたと思いますが、かつて私は、母の褥瘡の経験から医療不信に陥っていた時期があります。しかし、そこから母の命を救い、その後支えて下さったのも、やはり医療職、介護職の方々なのです。それから十余年、このような素晴らしい医療者の方々とお会いできましたことに改めて感謝したいと思います。