46 第4回 日本褥瘡学会・在宅ケア推進協会、総会・学術集会に参加して
先日、東京浅草橋のヒューリックホールにおいて、第4回 日本褥瘡学会・在宅ケア推進協会、総会・学術集会が開催され、7月1日、2日の両日参加してまいりましたので、今日はその報告と感想を述べさせていただきます。昨年、日本在宅褥瘡創傷ケア推進協会は、日本褥瘡学会と合流し、新たにその名称も「日本褥瘡学会・在宅ケア推進協会」に変わりました。医療の在宅化が進む中、当協会の役割は今後ますます重要になってくると思います。そんななか、「在宅協10年、新たな時代に」をテーマに開催された今回の学術集会ですが、その内容は、いずれも興味深く、在宅の現場ですぐに役立つものばかりでした。さらに、まるで芸人顔負けのキャラクターの理事が多いのも当協会の特徴で、涙あり笑いありの、参加者をまったく飽きさせない劇場型の学会には、毎年驚かされます。今回はその中でも、私の心に特に残った「そのひと言」を紹介したいと思います。それは、全国訪問ボランティアナースの会・キャンナス代表、菅原由美さんの講演の中の一節に出てくる「看護は資格でするものではなく、志でするもの」という言葉です。と申しますのも、私自身これまで、このことを痛切に感じてきた者の一人だからです。具体的にどのような経験をしたかについては、これまで、このブログで述べてきたとおりであります。その経験から、今の医療に患者が求めるものとして、私が真っ先に思い浮かぶのは、やはり心に寄り添う、あるいは心を救う医療です。もちろん、医療の目的、使命には患者の命を救い、病気を治すことが挙げられますが、心を救われるということは、患者にとって、前者と同じぐらいとても大切だということです。このことをおろそかにする医療者に、何かとトラブルが多いことは、言うまでもありません。つまり、この患者の心を救うための医療に不可欠なのが、菅原さんが言う「志」なのです。資格より志、それは菅原さんの、実体験に基づく本音であり、何よりこのことは、患者や家族が強く感じているはずです。 医療者の方々には、時には、それが実際にできているかどうか、ご自身で、その見直しをしていただきたいと思います。日本褥瘡学会・在宅ケア推進協会は、そんな志を持った医療職、介護職の方が数多く集うところです。興味のある方は、ぜひご入会ください。最後に、在宅療養患者一人一人が、いつまでもその人らしく、住み慣れた場所で、心豊かに暮らしていけることを心より願いながら終わりたいと思います。