雨だれとガジュマル ~いのうえさとこ~ -48ページ目

怪現象

 年明けに気がついてから、ずっと気になってたことをアップしときます。

 

 自分の家の車庫で、

 人を待っていた時のこと。

 

 なかなか来ないので、

 ぼんやり コンクリートのうちっぱなしの壁を見ているうちに

 ふと違和感を覚えました。


 

 雨だれとガジュマル ~いのうえさとこ~



 こんなふうに壁に開いてる 穴の一つだけ

 なんか違うんです。


 なんだろうと近寄ってみると・・・、


 ↓ほら、四つのうちの右上の穴・・・何かが・・・

 
雨だれとガジュマル ~いのうえさとこ~


 ん~?





 
  雨だれとガジュマル ~いのうえさとこ~


  !!


  こわっ



  いや、か・・・かわいい?


 


  雨だれとガジュマル ~いのうえさとこ~



  ネジ穴というのか その穴にまさにジャストサイズの老けた子供の人形!!


  あまりのジャストサイズさに 穴からのぞかれているようで こ~わ~い~。


  誰がこんなシュールで小粋な悪戯を!?


  心あたりに メールを送ってみる。

  
  まず正月に帰省して 

  高校の時の友達としょうもない遊びばっかりしていた弟に。

  返信は

  「知らんで 心霊現象じゃない?」

  
  !!

  きゃ~!!やめて!

  お姉ちゃんあんたをそんな薄情な子に育てた覚えはないよ!!


  去年まで実家にいた兄も、

  親類も、みな知らず・・・。

  近所も赤ちゃんぐらいの子供か年寄りばっかり。


  
  そもそも この家が建って30年近く・・・

  いつからあったのか・・・、

  この人形って一時ブームになりましたよね?



  結局真相は謎のまま

  あれから ふた月 あの子は今日も元気で穴にぴったりです。


  
  

  
  
            雨だれとガジュマル ~いのうえさとこ~

あの日の受験と、この日の落選

 

 大学の合格発表のようすがニュースで流れたりしてます。

 
 
 落ちてもそれも貴重な体験。あきらめても投げ出しても潔いし。

 何浪もしても粘り強いし。

 どうやってもその人らしい方向にしか転がらないんだな~と

 この年になると思います。

 

 
 

 かくいう私も

 10数年前のいまごろ 前期試験にみごと不合格で、

 今は無き高知駅の裏側の歩道橋からひとり 列車を眺めながら

 (そこを通って画塾に行っていたため)

 「世界はわたしのために回ってない。」

 というあたりまえのことを痛感していました。


 

 独立心の芽生え 家族へのつっぱりもあり、

 「受験は一校だけ。前期も後期も同じ大学。

  浪人はしない。

  ファイナルチャンス!

  9月はじまりの外国(どこかも決めてない)の美術大学受験だけ可。」


 という 取り決めが 売り言葉に買い言葉的に決定していました。


 
 

 不合格を聞いて

 「就職?」

 と真顔(!)で聞く母親に

 「まだ 後期があるし!

  なに?後期も落ちると思っちゅうが?ハハン!」

 と 余裕を見せて

 「画塾行ってくる!」

 と家を出たものの。


 
 

 歩道橋の上で

 

 「後期落ちたら、就職か、海外・・・。

  

  ・・・だいたい海外ってどこ?

 

 と、遠い目をしながら夕日を見ていました。

 その背中は女子高生なのに、

 リストラされたおっさんばりに哀愁がただよっていたと思います。
  
 




 結局 後期試験に受かり、無事大学生になりましたが、

 あの 歩道橋から見た 世界は忘れられません。

 不安におののきながらも、

 意外にすっきりと世界を感じた気がします。

 「あ~、世の中甘くないな~。」

 という感じ。



 

 さて、それから10数年・・・(じつはこっからが本題)


 その 少女は・・・


  雨だれとガジュマル ~いのうえさとこ~



 今も 落ちまくっています


 はい、ニッサン童話と絵本のグランプリ落選。


 そのうち、落選作品集をアップしたいと思います。


 ああ~。今日もあの歩道橋からの景色が見えるな~。







 

 

 







 

  




 

片木太郎回顧展

 

 香美市立美術館で開催中の「片木太郎回顧展」。

 高知新聞に掲載されている絵を見て「この作家の他の絵も見たい!」

 と、早速次の日行きました。

 

 紹介文にも「片木太郎の絵は優しく、愛らしい。」と書いてあって

 ベテランの郷土作家の紹介に「愛らしい」とは!

 これは何かあるにちがいない!

 と思い 一路土佐山田まで。

 

 高知新聞より。↓(ほんとになんかかわいい。)


 

 雨だれとガジュマル ~いのうえさとこ~


 特に はがきや、図録が売ってなかったので、(本はあった)

 新聞の絵しか資料がなくて残念です。


 会場に入るなり 「わあ。」

 と 思ったほど、どの絵もすごく好きでした。

 

 お恥ずかしながら、まったくこの作者について知らなかったのですが、

(まあいろんな人を知らないんですが)

 片木太郎は高知県の画家で、今年が没後10年にあたるようでした。


 重くて軽くて 色がきれいで、

 こんなに絵的に見えるのに確かに高知の風景で、

 この人の目と筆を通すと、

 高知も初めて旅した国のように乾いて見えるし、

 外国の風景にも高知と同じような人のぬくもりとにおいを感じる。

 「いい絵だな~。」

 とうっとりとながめていて

 「ああ。あの場所か!」

 と認識するたびに 自分のなかになんの感動も無いそのままの場所が浮かぶので

 がっかりしてしまう、つまり私が描くととたんにその場所はこんなに素敵では

 なくなってしまうということだ。

 
 今 新聞を読みかえしてみて記者さんが「見るたびに新鮮な心持ちがする。」

 と書いてあるのが 本当によくわかる。(さすが記者さんは的確で簡潔だ!)


 高知にこんな素敵な絵を描く人がいてほんとにうれしく思うし、

 気づくのが遅くて残念にも思う。


 開催は22日まで月曜休館。

 興味のある方は是非!

 ちなみに上の絵「お城の見える風景」のお城は高知城です。