さんこ様 | 霧氷らぶらぶ亭

霧氷らぶらぶ亭

いつの間にか山形県寒河江西村山地区と山形市のゆるキャラさんたちにどっぷりハマりました(;´Д`)
地元のローカルヒーロー・憑身シェイガーくんと蔵王温泉のキャラクター・むひょこちゃんを特に愛していますΣ(´□`;)

ダムとお城もぼちぼち

昔あったけど。


ある家で小豆が盗まれて、誰が盗んだのかあっちこっち探した。そして、隣のとても貧しい家が疑われたと。


そのうちの3つになる子どもが遊びに来たとき、「お前のうちで赤飯食わせなかったか」と聞いてみたら、


その子が「食った」と言ったので、やはり隣のうちで盗んだかと思い、父親に


「ここの家の子が、小豆飯食ったって言ってるから、お前小豆を盗んだろう」と言った。


「俺の家では小豆など盗んでなどいないし、食ってない」と父親は言ったが、


「やあやあ、子どもが食ったって言ってるんだから、盗んだに違いない」


と責めて、侃々諤々の言い合いになった。



そのうち、父親が短気を起こして、


「そんなに言うなら子どもの腹を割いてみればわかるだろう」


と、いきなり3歳の子どもの腹を裂いて見せた。


すると、腹の中から焦げ付いた飯ばかり出てきて、小豆などさっぱり出てこなかった。


その子の家では、焦げ付き飯を「赤飯」と言って食わせていたのだった。


父親を責めていたものたちはビックリして申し訳なくなり、小豆を盗まれた家のものは


「どうか堪忍してくれ」と父親に小豆や米をいっぱい持っていったが、どうにもならなかったと。



みんな「もうしわけない、かわいそうなことをした」と相談して、その子のお地蔵様を建てる事にした。


3歳になる子だったから「さんこ様」として、周囲の人たちが通るたび拝んだり、水を上げるようになって、その子は霊験あらたかなお地蔵様になったそうな。






庄内地方に伝わる民話です。原典はこちら

なんともむごたらしい話ですね。怒って子どもの腹を割く親には「落ち着け!」と思ってしまいます。

むやみに人を疑ってはいけないという教訓話ですね。