父 VS 病院⑤-2 | 長女Aは、夢を見る。

長女Aは、夢を見る。

長女A(満50歳)
父と同居を始めてみた。

大学生の息子×2
父の愛犬
ワタシの愛猫

楽しいことばかりじゃないと
重々考えてのことだったけど

想定以上の毎日に
もう笑うしかないわけで。

いや、ほんとは泣いて怒ってばかりだけどさ。

 

 

 

 

 

そういえば、この大学病院の精神科には

元夫が通院したことがあって

ワタシも一度、受診に同席したんだった。

(まったく忘れていた真顔!建て替える前!)

 

 

 

あれは子どもたちが保育園の3-4歳のころ

うつ病と診断されて

約半年間、休職していた元夫。

 

 

仕事でいろいろあるのはわかっていたから

ゆっくり休めばいいよ、とは言っていたけど

 

 

元夫は1日中ゲーム部屋にこもり

ワタシは

子どもは年子男子で

当時は在宅で前職のデザインの仕事をしていて。

 

 

でもご飯の時間になったら

暗い顔でも部屋から出てきて

しっかり完食して

また戻っていく元夫に

 

 

「食欲なんなんゲローびっくりマークはてなマーク

毎日思っていたなーー真顔

いやほんと懐かしくてちょっと感動笑

 

 


 数年前の調停も

何もかも今となっては結構な持ちネタである。

 

 

 

 

 

 

 

認知症の父との日々を書いています

現在、要介護1認定の父(77)との日々

 

認知症?と気づく少し前からのこと

レビー小体型認知症と診断を受けたあとのこと

今の日常のどーでもいいこと

 

書くことで

何かが変えられたらいいな、って

思ってるんでしょうね、ワタシは。
 

 

 

 

 

 

国会中継が流れている

テレビとソファのコーナーの一角を陣取って

 

 

 

父は院内のコンビニで買ったスポーツ新聞

ワタシは持ち歩いていた

 

 

 

☆『光る君へ』の話がめっちゃしたい!

 

 

 

有意義に過ごして

 

 

時間になったので精神科へ移動。

 

 

 

院内MAPではみていたけど

驚くほど端っこに存在していた。

そして広い待合室に入ると

もうじき午後の時間なのに

驚くほど患者で溢れていた。

老若男女問わずだ。

 

 

医師の診察室は6部屋ほど稼働している。

 

 

少し待ったが、番号が呼ばれて

中に入ると

 

 

またもやシュッとした着こなしの若い男性医師。

今度はメガネをかけて

カッチリした髪型の真面目そうな…

話し方は快活、

そして

身振り手振りの手の動きが

ワタシにMr.マリックの印象を植え付ける←

 

 

 

 

 

 

キテマスッ!

 

 

 

「〇〇先生からだいたいお聞きしました!

たいへんでしたね!

先生はてんかんを疑われているようですね。

でもレビー小体型の症状が濃厚…

検査データも全部見たんですが…」

 

 

おじいちゃん「先生ね、ここへ行ってって言われてきたけど

俺は、認知症じゃないんでしょ?」(まだ言う)

 

 

うーんにっこり笑いと少し笑いながら言って

いくつか父に質問をする。

うんうん、と聞きながら優しく合いの手を入れる。

 

 

「お父さんね、認知症だと僕は思うんですよ。

レビー小体型といって

ちょっとやっかいな種類です。

でもまだ初期の段階だと思うんで

薬をね、今日から飲みましょう!」

 

 

 

 

 

はっきり言うたにっこり

 

 

 

 

 

えーーーっガーン?そうなの?

前のめりだった体制を後ろに倒し

ショックを受ける父。

 

 

ワタシは納得なので黙ってそれを見ていたが

快活な先生はポンポンと

こちらの方を見ながら続けた。

 

 

「今出ている困った症状は

すぐには止まないかもしれません。

薬で気になる変化があったり、

酷くなったらすぐに予約なしで連れてきてください」

 

 

ほんとうに先生によって

それぞれの見方、対応をするんだな。

何が正解かは難しいんだろうけど

複数の視点で検討するのは大事だな。

 

 

父はそれでも気持ちを立て直し

おじいちゃん「でも薬飲んでりゃ治るんでしょ?」

どうしても自分を納得させたいみたい。

 

 

「薬で落ち着く方も

たくさんいらっしゃいますよ!

あとは様子を見ながら

いろいろ試していきましょう。

ヘルパーやデイサービスなどの利用は?」

 

 

お母さん「今週初めてデイサービスに行ったんですが

途中で帰りたいって、帰ってきました(苦笑)」

 

 

おじいちゃん「ああいうのは俺には合わんえー

 

 

「お父さん、一日のスケジュールが立ったり

人と会って話すのは

認知症にはとても大事ですよ!

僕はデイサービス強くおすすめしますにっこり!」

 

 

「そうなの?そう言われてもねデレデレ

 

 

お、ちょっと軟化してきてる?

この先生も乗せるの上手だな。

精神科ときいて

堅いイメージを勝手に持ってたワタシも

前向きな声かけに心強く思った。

 

 

夜も家の中でソワソワ動く話などから

落ち着いて眠れるように漢方試してみますか?

とのことで

それには父の方が

おじいちゃん「ほぉ、それ欲しいねぇ」と言い

 

 

この日に

ドネペジル3mg、抑肝散を処方される。

 

 

二週間後に受診の予約を入れて

 

 

 

ここから再度、脳神経内科の先生のもとへ戻る

もう午後の2時。

こういう大学病院とか午後も診療してるのね?

 

 

お父さんそうかぁぁぁぁぁぁ

 

 

ハァーッ魂が抜けると大きなため息をつく先生。

この落胆ぶり。

あと2週間、こっちの薬を

飲んでみて欲しかったんだけどなぁ

うーん、仕方ないね…

ドネペジルで様子を見てみましょう」

 

 

あまりのガッカリ反応に

こちらふたりが思わず笑ってしまうような。

ほんと~オエー

そう言ってた~オエー

って、残念そうに笑いながら言う先生は

自分の見立てを捨てきれない様子だが笑

 

 

 

ここから脳神経内科と精神科を毎回セットで

受診することになる。

 

 

ま~ね~

認知症ではあるからね~魂が抜ける

 

 

最後にこっちの先生にもトドメを刺されて

 

 

おじいちゃん「やっぱりそうなんかーーーガーン

 

 

と帰りの車では落ち込んでいた父だった。

 

 

 

 

 

だいぶ後になって勉強してわかったことで

レビー小体型認知症は

投薬の影響を受けやすい(薬剤過敏性)から

薬のコントロールは最重要ってあって

もしかして

このあたりで起こってる問題行動は

試したイーケプラ(抗てんかん薬)の

副作用が起きたのかも、と

今は思っているんだけどね。

 

 

このあたりの話はまたあらためて…

 

 

 

 

 

目覚めたらネコのケツ、という光景も悪くはない。