ちょうどお昼どき前に
銀行などに用事で出たものだから
ランチ♪?
ワタシ……お弁当だった会社に置いてある
ついでに仕事で必要なものを買いに
ダイソーへ
わー!久しぶりで
テンションあがる
私用のものも別で買っちゃう
玄関に置く、宅配時のボールペン立てが
欲しかっただけなのに
どうしてもう
ボールペンは家にあるのに
ブラックジャック!ピノコと二本セット
しかも注射器型wわー嬉しい
認知症の父との日々を書いています
④-1、って何だ
1日が長いんですすみません
介護認定調査の翌日のこと
ここからまだまだ狂騒曲は続くのだ。
初めてのデイサービスは
半日リタイヤ(火曜)
出歩けば迷子de警察保護(水曜)
とりあえずその週は
弟①と相談して
父を連れて会社に出勤することに(木曜)。
ワタシたちはどうすればよかったのか。
この出勤が裏目に出る。
会社に着いて
最初は仕事の手伝いをしていた父だったが
そのうちに落ち着かなくなる。
「帰ってもいいか」
と言い出す(想定済み)。
最初は笑って冗談ぽく聞いていたが
時間が経つと
顔に表情がなくなってきた。
思い詰めたような顔。
ワタシはバタバタしている日だったので
ほとんどの対応を弟①に任せていたが
一応、弟①も経営者なので
一日中電話がバンバンかかってくる。
部屋や階の移動も出てくる。
その隙に
父はひとりで外に出た。
弟①はしばらく気づかなかったのだ。
2階の、人がいる部屋で電話していて
1階の父がいた部屋に戻ったら
いなかった。
「姉貴---!GPS!」
ほいキタ出番だ!
家を出るときにスマホの所持を確認してたので
今度は精度がいいGPSだぞ!←ちょっと嬉しい
おそらくいなくなってから10分くらい?
なのに父を示す画面上のアイコンは
会社から真っすぐ真っすぐ
川を越えてだいぶ進んでいた。
距離1kmほど
老人の早歩きにもほどがある。
どうする?
追いかける?
そろそろワタシたちも
父の行動に耐性がついてきてしまっていた。
というか
会社に連れてきて面倒をみることに
疲れてしまっていた。
周りの社員にも気を遣うし
何より仕事が滞った。
「あの体力ならマジで
家まで帰れるかもしれんな」
家まで最短距離で12kmくらい。
真っすぐあっちに行っちゃったから
15kmくらいかかるかもしれない。
転倒や事故の心配を
ワタシたちの疲れた気持ちが
後ろに追いやってしまった。
このころは今よりずっと
頭も足腰も
しっかりしていたのです…(言い訳)
GPSを確認しながら
ひたすら真っすぐ進む父を想像し
姉弟でなんともいえない時間。
もちろん父のスマホに何度も電話をかけているが
気づかないのか
故意になのか
一度も出ない。
真っすぐ進んで
「ここで右に曲がって欲しい!絶対!」
という地点で
見事右折したアイコンを見たときは
姉弟で歓声をあげた。
もう古くから父も知ってる社員の人などは
この実況に巻き込まれている。
その交差点は
上を都市高速の高架が走るところにぶつかるので
父の記憶があれば
いつもその高架の下を通ってきていたのを
思い出すだろうが…
思い出したらしい(後の聴取で判明)
ほんとに帰っちゃうよコレ!
そんな期待も空しく
電話(当たり前だが仕事中)対応などで
ちょっと画面から目を離した隙に
アイコン上のスニーカーマークが!
車のマークに代わっている!?
ぐんぐん進んでいる!
またか
またタクシーなのか
しかし、ここでワタシが気づく。
そういえば今朝出かけるとき
父が自分の財布の中を確認してて
「お昼代くらいあればいいだろ?」
と言っていたのを。
「お昼は弟①が一緒だったらお金いらないよ」
って会話があったんだ。
確か所持金3,000円くらい。
父が(たぶん)タクシーを拾った地点らへんから
タクシーはいくらくらいだ?
3,000円は超えるんじゃないかって話に。
ここから車で父を追いかけても
家には父が先に着いてしまう。
運賃が足りないとどうなる
事情を父が説明できるのか
ワタシたちが払いに向かうまでに
どんな状況になるのか。
何をまずすれば良いのか。
とにかく、ワタシが車を出して自宅に向かう。
そして弟①はケアマネ先輩に電話をした。
(またこのパターン)
ケアマネ先輩のアドバイスはこうだった。
管轄の〇〇警察に電話で事情を伝えて
認知症初期であることも伝えて
もしかして無賃乗車になってしまい
大ごとになるかもしれないので
(その場で父が事情を説明したり
ワタシたちに連絡できない場合)
どうすればよいかを聞いて
とのこと。
弟①がすぐに〇〇警察に電話する。
前日に路上迷子で保護されたことも
伝えて
そしたら即座に
「今からすぐご自宅に向かいますので
お父さんと、お姉さんの到着を待ちます!」
と言ってくださり。
父を乗せたタクシー
管轄警察のパトカー
ワタシの車
三台がイヌとネコが留守番する自宅に
向かって走っている、
そんな昼下がりだった。
ほんとごめんなさい。