例のS不動産へ電話をして伺った。
そこは自宅と併設した事務所に小さな看板があるだけで、広告も何も掲げていない。
如何にも地元地域を中心にやっているといった風な場所だった。
店主は2代目だそうで、流石に地域事情にも明るく色々な話を聞くことができた。
これまで自分たち買う側だけの気持ちで突っ走ってきた。
しかし、売主側にも其なりの様々な思いがあり、事情があるのだと改めて考えさせられた。
残念ながら現在建築中土地に隣接した2区画は買い手が決まってしまったとのこと。
自分たちの希望を伝えて、良い物件が出たら紹介していただけるようお願いをした。
S不動産を後にした帰り道、
「自分たちで出来る事、やるべき事は全てやった。まぁ1、2年は気長に待つか…」
という様な心境だった。
何をやってもダメな時はダメ、無理に足掻かず自然の流れに身を任せよう。
そうしていれば案外決まるときには簡単に決まってしまうのではないか?
そんな期待と不安を抱きつつも暫く土地の事は忘れて、日々の生活に戻ることになった。
続く