前の記事:四十九日を迎えました

今回は猫の病気の発覚から

 

治療方針の選択について

 

お話しようと思います

 

 

子猫の頃から大きな病気もなく

 

病院のお世話になることも

 

ほとんどなかった猫でしたが

 

1月末あたりから帰宅しても

 

出迎えてこなくなりました

 

寒さのため布団から出るのが

 

億劫なのかと思っていましたが

 

そのうち空ぜきが出始めました

 

風邪を引いたものと考えました

 

いつの間にかできた皮膚炎を

 

かゆがって舐めていたので

 

そちらがメインで受診しました

 

 

皮膚炎の状況に加えて

 

空ぜきをする話をすると

 

獣医師が頬のあたりを

 

探り始めました

 

するとリンパが腫れており

 

おそらくはリンパ腫であろうと

 

思いがけない展開となりました

このあたりが腫れていました
 
おそらくはひと月以上前から
 
少しずつ腫れてきたはずだと
 
ご家族で他に誰か気付いて
 
いたのではと尋ねられました
普段猫が触られたくない箇所は

 

触らないようにしていました

 

顔周辺は耳と喉と鼻筋くらいで

 

頬のあたりはノーマークでした

 

早期に気付いていれば

 

手術という手段もあったそうです

 

ちょうど冬の時期でもあり

 

顔が冬毛でまん丸の状態で

 

見た目にも全く気付けませんでした

何もしなければ余命2か月ほど
 

あとは抗がん剤かステロイドで

 

寛解を目指すのが定石であり

 

上手くいったとしてもいずれ

 

再発するので長くても半年か

 

7~8か月くらいだろうかと

 

見通しを説明いただきました

 

 

その日は皮膚炎の薬だけを

 

塗ってもらって帰宅しましたが

 

とにかくネットで抗がん剤での

 

治療について調べました

 

調べてみればみるほど

 

人により猫により賛否両論

 

傾向としては寛解した方は

 

「あきらめず治療をするべき」

 

苦しい思いを強いてしまった

 

と後悔されている方は

 

「そのままそっと看取るべき」

 

という立場が多かったです

 

 

獣医師からも抗がん剤は

 

強いもので猫は話せないが

 

相当きついみたいだと

 

言われていました

 

ネットで調べてみても猫用の

 

抗がん剤があるわけではなく

 

人間用のものを使用します

 

健康状態を見ながら投与し

 

効果が出なくなれば

 

より強い抗がん剤に移行

 

一時的に寛解しても

 

健康な細胞も攻撃するので

 

徐々に弱っていくようでした

 

 

何度か通院するなかで

 

獣医師と相談をすすめ

 

相当悩んだうえで

 

第1に高齢であること

 

第2に長く苦しませたくない

 

以上の2点のことから

 

積極的な治療をやめました

 

 

そのうち1か月くらいで

 

食べられなくなってきたので

 

あらゆるペットフードを買い

 

口にできるものを探しました

香りの強いものが駄目なようで

 

まぐろのたたきや

 

ささみを湯がいてもみましたが

 

全く手をつけず

無添加の水煮系パウチのみ

 

かろうじて食べられたので

 

あちこちで買い集めました

 

それすら食べられなくなり

 

空腹なのに食事がとれず

 

ただただ弱っていく姿をみて

 

決意が揺らぎました

 

 

最後に好きなものを

 

たくさん食べさせてやりたいと

 

抗がん剤よりはダメージの少ない

 

ステロイドの投与を試すことに

 

運良く2日で劇的な効果が出て

 

腫れも一時的に収まりました

 

食欲も戻ってきたので

 

色々なものを食べさせました

 

1か月あまりではありましたが

 

一緒に寝たりすることもでき

 

いずれ来る永遠の別れのための

 

準備期間にもなった気がします

 

 

看取った現在思うことは

 

①あらゆる箇所を日頃から

 

触ってチェックすること

 

②いつもと違う様子を

 

気候や年齢のせいと

 

思わず通院すること

 

③生き物はあきらめず

 

最後まで生きようとする

 

ということです

 

 

余計に苦しませたくないと

 

人間の思考を基準にして

 

考えたことそれ自体が

 

余計なお世話だったのかと

 

今では思っています

 

次の記事:飼い猫の葬儀のこと

 

次回は葬儀関連について

 

お話する予定です

 

長文にお付き合いくださり

 

ありがとうございました