前の記事:治らないまま職場に復帰

 

職場復帰したわけですが一日をこなすこと自体が困難なミッションでした。

 

毎日この状態が続くのであれば月末を迎えることも不可能と思えるほど。

 

これまでは人を頼るようなことはほとんどしない性格でした。

 

どうにもできない状況になり助けを求めることになりました。

 

 

(1)仕事をお願いする

 

例年秋口に2日がかりの出張がありました。

 

早朝から夕方まで立ちっぱなしのような仕事。

 

私の担当でしたがこの身体で業務をこなすことは無理な状況でした。

 

せめて1日だけにしてもらえるよう早急に主催者に頼むしかないと考えていました。

 

同僚に事情を説明したところ両日とも引き受けてくれることになりました。

 

1日だけでも無理なのではと思っていたのでこの申し出はありがたいものでした。

 

 

(2)会議の場で病気について話す

 

勤務を継続するには周囲の方に助けてもらう必要がありました。

 

同じ部署には話していましたが全員に伝える必要を感じました。

 

会議の最後の時間を数分だけもらうことになりました。

 

病名と症状が紹介されたサイトのページを印刷し配布をしました。

 

そのうえで簡潔に説明をしました。

 

 

壊れたスマホのバッテリーのように寝てもほとんど回復しないこと。

 

ほんの少し動いただけで極度の疲労感に襲われること。

 

考えがまとまりにくく忘れてしまうことも増えるためミスが多くなりやすいこと。

 

立っていることができないので基本座っての業務になること。

 

 

これまで何度も話していた内容だったのですらすらと説明ができます。

 

理解を求めて終わりのつもりでした。

 

その時思いもよらぬことに涙がこぼれました。

 

話しているうちに「自分はこんな状態なのか」と、やっと理解できたからです。

 

通院を開始して3か月以上が経っていました。

 

この時までは自分自身を斜め上から見下ろしているような距離感でした。

 

自分のことなのにどこか他人の人生を眺めているような感覚。

 

これが「受け入れられない」という状態なのだと実感しました。

 

 

周囲の理解を得て勤務を継続しますが症状は一進一退していきます。

 

次回は症状を軽減するために実践していたことを紹介しようと思います。

 

次の記事:勤務を継続するうえで実践したこと