その日は近い。
きっと彼のことだから、あっというまに槙野にねじ伏せられて
地面に横たわってぼろ雑巾のようになってしまうのが想像つく。
しかし記念すべき初ゴールのときは特別なことをやりたい!と
いくらおしとやかなクワシンでも考えているだろうが、そんなことはお構い無しに
自分でも彼のゴールパフォーマンスを考えてみた。
①手裏剣パフォーマンス
ベタだが、影キャラ、忍者キャラを確立するには手っ取り早い。
スタンドやベンチにむかって放つと倒れる。
②忍術パフォ
忍者がよくやる動作。巻物を口にくわえて、胸の前で手を組んで
ドロローンとするやつ。それをやったら、周りの選手がクワシンを見失う。
③逆クレームパフォ
ゴールが幻にならなかったことに怒りを覚えてクワシンが
「ゴールしてないよ!」と血相を変えて審判にクレームをつけるパフォ。
④イリュージョンパフォ
くわしんがまず芝生にすべりこんで、つぎつぎと選手がとびかかる。
で、飛び込んだ選手が1人1人はがれていくと・・・そこにはクワシンがいない!
ってこれどうやってやるんだ。でもできたら最高
⑤ゴールネットすり抜け
ゴールと同時に自分もゴールネットに飛び込むがすり抜ける。
これでもできたら最高。
⑥一体化の術
ゴールポストにぴたっとよりそい、周囲をうかがうパフォ。
⑦隠れ身の術
広告看板の後ろに隠れる。スポンサーも喜ぶ。
⑧日傘をさす
影が大好きクワシンさん。
彼にしかできない、成立しないパフォーマンスが絶対にある。
もしかしたら彼はカッコイイパフォーマンスに憧れているかもしれない。
たしかに柏木が投げキッスをすればスタンドは悲鳴に包まれる。
クワシンがやったらどうなるだろう?
やっぱりスタンドは悲鳴に包まれる。
でもそれでいいのか?
初ゴール後のパフォーマンスは、今後のサッカー人生を左右するくらい重要だ。
仙台では何かが起こる。いや、起こしてくれ。
クワシンならやってくれる。