「わたしに従ってきなさい」の聖句学習 -73ページ目

「わたしに従ってきなさい」の聖句学習

末日聖徒イエス・キリスト教会が提供する「わたしに従ってきなさい」の聖句を学ぶために、ここではその聖句を引用している現代の預言者のお話を中心に、主に総大会からご紹介します。

今週の「わたしに従ってきなさい」

 

 

教義と聖約64:9-10

それゆえ、わたしはあなたがたに言う。あなたがたは互いに赦し合うべきである。自分の兄弟の過ちを赦さない者は、主の前に罪があるとされ、彼の中にもっと大きな罪が残るからである。

主なるわたしは、わたしが赦そうと思う者を赦す。しかし、あなたがたには、すべての人を赦すことが求められる。

 

「霊的推進力」2022年4月、ラッセル・M・ネルソン大管長

わたしたちはだれも,国々やほかの人々の行為を,あるいは自分の家族さえも,コントロールできません。しかし,自分自身をコントロールすることはできます。愛する兄弟姉妹,今日のわたしの呼びかけは,皆さんの心,皆さんの家庭,皆さんの生活の中で激しさを増している対立を終わらせることです。短気であっても,とげとげしい言葉であっても,皆さんを傷つける人に対する恨みであっても,ほかの人を傷つけようとする気持ちはたとえ何であっても埋めてください。救い主は,ほかの頬を向けるように,3ニーファイ12:39参照)敵を愛するように,そして人々を不当に扱う者のために祈るようにと命じておられます。3ニーファイ12:44参照)

 

怒って当然と感じる怒りを解くのはひどく難しいということがあります。破壊的な行為で罪のない人を傷つけた者を赦すのは不可能だ,と思われるかもしれません。それでも,救い主は,「すべての人を赦す」教義と聖約64:109節も参照)ようわたしたちに勧告されました。

 

わたしたちは平和の君に従う者です。今はこれまで以上に,その御方のみがもたらすことのできる平安が必要です。わたしたち一人一人が平安と調和を求めずにいて,どうして世界の平和を期待できるでしょうか。兄弟姉妹,わたしは,自分が提案する事柄がたやすいことではないことを知っています。しかし,イエス・キリストに従う者は,全世界が従うべき模範を示さなければなりません。皆さんの心と生活の中で,今激しさを増している個人的な対立を終わらせるために,できることをすべて行うようにお願いします。

 

 

 

 

聖句とそれを引用した預言者たちの言葉2025年版(BOX)

今週の「わたしに従ってきなさい」

 

 

教義と聖約64:8-9

昔のわたしの弟子たちは、互いに機をうかがい合い、またその心の中で互いを赦さなかった。そして、この悪のゆえに彼らは苦しめられ、ひどく懲らしめられた。

それゆえ、わたしはあなたがたに言う。あなたがたは互いに赦し合うべきである。自分の兄弟の過ちを赦さない者は、主の前に罪があるとされ、彼の中にもっと大きな罪が残るからである。

 

「キリストの平安は敵意を取り除く」2021年10月、デール・G・レンランド、十二使徒定員会

かつて敵であった人も,救い主の弟子として一つになることができます。教義と聖約64:8-92006年に,わたしはフィンランド・ヘルシンキ神殿の奉献式に出席し,フィンランドで教会の初期の改宗者となった父と祖父母に敬意を表しました。フィンランド人は,わたしの父も含めて,何十年もの間フィンランドの神殿を夢見ていました。当時,その神殿地区には,フィンランド,エストニア,ラトビア,リトアニア,ベラルーシ,ロシアが含まれていました。

 

その奉献式で,わたしは驚くべきことを知りました。通常運営の初日が,ロシアの会員が神殿儀式を行う日として確保されていたのです。これがどれほど驚くべきことであったかを説明するのは難しいことです。ロシアとフィンランドは,数世紀にわたり何度も戦争をしてきました。父は,ロシアという国だけでなく,すべてのロシア人を信用せず,嫌っていました。父が露骨に表していたそのような気持ちは,ロシアに対するフィンランド人の敵意の典型でした。父は,19世紀にフィンランド人とロシア人との間で起こった戦争に関する叙事詩を暗記していました。フィンランドとロシアが再び敵対した第二次世界大戦での経験も,父の考えを少しも変えませんでした。

 

フィンランド・ヘルシンキ神殿の奉献の1年前に,フィンランドの会員だけで構成された神殿委員会が開かれ,奉献の計画について話し合いました。その委員会で,ある会員が,ロシアの聖徒たちは数日間旅をして奉献式に出席するので,帰る前に神殿の祝福を受けたいと思うかもしれないと述べました。そこで委員長のスヴェン・エクルンド兄弟は,フィンランド人はもう少し待てるので,ロシア人が神殿で儀式を行う最初の会員になるべきだと提案しました。委員会の全員が賛成しました。こうしてフィンランドの忠実な末日聖徒は,ロシアの聖徒たちに便宜を図り,自分たちの神殿の祝福を遅らせました。

 

その神殿委員会集会に出席していた地域会長,デニス・B・ノイエンシュバンダー長老は,後に次のように書いています。「この時ほどフィンランド人を誇りに思ったことはありません。東の隣国とのフィンランドの困難な歴史……そして,ついに自分の国に神殿が建設されることの大きな喜びは,すべていったん脇に置かれたのです。ロシア人が最初に神殿に参入するのを認めることは,愛と犠牲の声明〔でした。〕」(デニス・B・ノイエンシュバンダー長老,個人的なメッセージ)

 

わたしがこの優しさを父に伝えると,父は心を和らげ涙を流しました。あの厳格なフィンランド人の父にはきわめてまれなことでした。その時から亡くなるまでの3年間,父は決してロシアについて否定的な言葉を口にしませんでした。同胞のフィンランド人の模範に啓発されて,父は,イエス・キリストの弟子であることをほかのすべての事よりも優先することを選んだのです。フィンランド人はフィンランド人,ロシア人はロシア人であり,どちらも,敵意をなくすために自分の文化や歴史,経験を捨てることはしていません。その必要はなかったのです。その代わりに,イエス・キリストの弟子であることを第一にすることを選んだのです。

 

※典型的なフィンランド人であるエクルンド兄弟は,この決定事項について話し合ったとき,それが唯一理にかなっていると述べました。そして,フィンランド人の寛大さを称賛する代わりに,ロシア人に感謝を表明しました。フィンランド人は,フィンランド・ヘルシンキ神殿で行われている御業へのロシア人の多大な貢献に感謝したのです。(スヴェン・エクルンド,個人的なメッセージ)

 

 

 

フィンランド・ヘルシンキ神殿

 

聖句とそれを引用した預言者たちの言葉2025年版(BOX)

今週の「わたしに従ってきなさい」

 

 

教義と聖約64:2

まことに、わたしはあなたがたに言う。わたしはあなたがたが世に打ち勝つように望んでいるので、あなたがたを哀れもう。

 

与えられたもので満足する」2000年4月、ニール・A・マックスウェル、十二使徒定員会

この変化の時代にあって主が望んでおられる変化はただ一つ、自分の意志で罪に背を向け、主に立ち返ることです。主がわたしたちを圧倒するのではなく、わたしたちが自分で世に打ち勝てるように助けようとなさるのは、そのためです(教義と聖約64:2黙示3:21参照)