主は人の悪が地にはびこり、すべてその心に思いはかることが、いつも悪い事ばかりであるのを見られた。
主は地の上に人を造ったのを悔いて、心を痛め、
「明るい夜明けだ」2004年4月、ゴードン・B・ヒンクレー大管長
天の御父は神の子供たちのことを嘆いておられるに違いないと思います。なぜならその多くが,創世の時代から今日に至るまで,御父から授かった選択の自由を用いて善の道よりむしろ悪の道に歩んでいるからです。
悪は,カインがアベルを殺した昔からこの世界に姿を現しています。この悪はノアの時代まで増長し,「主は人の悪が地にはびこり,すべてその心に思いはかることが,いつも悪い事ばかりであるのを見られた。
主は地の上に人を造ったのを悔いて,心を痛め〔られた。〕」(創世6:5-6)主はノアに箱船を造るよう命じられ,「わずかに8名だけ」が救われました(1ペテロ3:20)。
こうして地球は清められました。洪水は収まりました。正義が再び確立しました。しかし,それから程なく人類家族は,そのあまりにも多くが,以前の不従順な状態に戻ってしまいました。人間の陥った堕落の代表的な例として,低地の町々,ソドムとゴモラの住民を挙げることができます。その結果,跡形もないように,「神が低地の町々を〔完全に〕こぼたれた」と記されています(創世19:29)。
イザヤは声を大にして語りました。「あなたがたの不義があなたがたと,あなたがたの神との間を隔てたのだ。またあなたがたの罪が主の顔をおおったために,お聞きにならないのだ。
あなたがたの手は血で汚れ,あなたがたの指は不義で汚れ,あなたがたのくちびるは偽りを語り,あなたがたの舌は悪をささや〔く。〕」(イザヤ59:2-3)
旧約聖書に登場するほかの預言者も同様のことを語りました。彼らのメッセージの主眼は,悪に対する非難でした。また,その当時の危険は旧世界に限ったことではありません。モルモン書の中には,西半球でヤレド人の軍隊が死ぬまで戦ったと記されています。またニーファイ人とレーマン人の間にも戦いが起こり,おびただしい数の人が死に,モロナイは独り命の安全を得られる場所を求めてさまよい歩かざるを得ませんでした(モロナイ1:3参照)。モロナイの偉大で最後の嘆願は,現代に住む人々にあてられたものであり,義にかなったことを行うようにとの呼びかけです。
「さらに,わたしはあなたがたに,キリストのもとに来て,あらゆる善い賜物を得るように,また悪い賜物や清くないものに触れないように勧めたい。」(モロナイ10:30)
