「息子よ、あなたの心に平安があるように。あなたの逆境とあなたの苦難は、つかの間にすぎない。
その後、あなたがそれをよく堪え忍ぶならば、神はあなたを高い所に上げるであろう。あなたはすべての敵に打ち勝つであろう。
「どんな出来事も愛しなさい」2008年10月、ジョセフ・B・ワースリン、十二使徒定員会
わたしたちにできる二つ目のこと,それは永遠を求めることです。逆境にぶつかると,多くの場合,自分だけが問題を抱えていると感じます。納得ができず「なぜわたしが」と考えます。
しかし悲しみはいずれすべての人にやって来ます。皆いつかは悲しみを経験しなければなりません。免除される人はいないのです。
わたしは聖文が好きです。聖文には,アブラハム,サラ,エノク,モーセ,ジョセフ,エマ,ブリガムなど,偉大で高貴な男女の模範が載っているからです。どの人も,逆境と悲しみを経験し,人格が試され,強められ,精錬されました。
落胆,苦悩,悲しみの時期を堪え忍ぶことは,人生で経験する実地訓練の一部です。それらは当座は堪え難いものですが,そのような経験こそ,まさにわたしたちの理解力を広げ,人格を築き,人に対する思いやりを増してくれるのです。
イエス・キリストは大いに苦しまれたので,人の苦痛と悲しみを理解しておられます。わたしたちも試練を受けることによって,さらに人を思いやり,理解できるようになります。
暗く,息が詰まるようなリバティーの監獄で,預言者ジョセフ・スミスが同僚たちと苦しんだときに救い主が語られた崇高な言葉を思い出してください。
「息子よ,あなたの心に平安があるように。あなたの逆境とあなたの苦難は,つかの間にすぎない。
その後,あなたがそれをよく堪え忍ぶならば,神はあなたを高い所に上げるであろう。あなたはすべての敵に打ち勝つであろう。」(教義と聖約121:7-8)
永遠の見地を示すその言葉によって,ジョセフは慰められました。わたしたちも同じです。苦痛のあまり倒れそうになっているまさにその瞬間こそが,最終的な勝利に欠かせない瞬間となることもあるのです。
