息子よ、あなたの心に平安があるように。あなたの逆境とあなたの苦難は、つかの間にすぎない。
「希望の勝利」2024年10月、ニール・L・アンダーセン、十二使徒定員会
トレイは,生まれた週に心臓手術を受け,その後も何度か手術を受けました。歳月が過ぎ,トレイに心臓移植が必要なことが分かりました。身体的な活動は制限されましたが,トレイの信仰は深くなりました。トレイはこう書いています。「イエス・キリストを信じる信仰を持つことと救いの計画の証を持つことの大切さを前から知っていたので,自分をかわいそうだと思ったことは一度もありません。
トレイはなじみのあるネルソン大管長の次の言葉を携帯電話に保存していました。「わたしたちが感じる幸せは,生活の状況ではなく,生活の中で何に目を向けるかにかかっているのです。」(ラッセル・M・ネルソン「喜び—霊的に生き抜く道」2016年10月)
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トレイは,今学期からのBYUの会計学専攻に合格したことを喜びましたが,7月下旬にもっと嬉しいことがありました。心臓移植のため病院に来るようにという待望の電話があったのです。
「1年たったら伝道に出ます」と,トレイは言いました。
手術室に入るとき,大きな期待がありました。ところが,手術中に手の施しようのない合併症が起こり,トレイの意識が戻ることはありませんでした。
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トレイは,ネルソン大管長の総大会の説教から次の言葉を日記に書き留めていました。「子供が不治の病にかかったときや失業したとき,伴侶に裏切られたときに喜びを感じるのは,不可能なことのように思えます。しかし,それこそが,救い主の用意してくださっている喜びなのです。主の喜びは絶えず,わたしたちの『逆境と……苦難は,つかの間にすぎ』ず〔教義と聖約121:7〕,聖別されてわたしたちの益となることを確信させてくれるのです。」(ラッセル・M・ネルソン「喜び—霊的に生き抜く道」2016年10月)
兄弟姉妹,皆さんが求める平安は,皆さんが望むほど早くは訪れないかもしれません。しかし,わたしは皆さんに約束します。主を信頼するときに,主の平安は訪れます。
