小神権すなわちアロン神権の力と権能とは、天使の働きの鍵を持ち、また聖約と戒めにかなって外形上の儀式、すなわち福音の文字、罪の赦しのための悔い改めのバプテスマを執行することである。
「特権にふさわしく生きる」2024年10月、エミリー・ベル・フリーマン、中央若い女性
最近,夫のグレッグに病気の診断が下り,集中的な手術と数か月に及ぶ化学療法を受けなければならなくなりました。同様の状況に直面したことのある皆さんの多くと同じように,わたしたちは直ちに天の助けと神の力を求めて祈り始めました。グレッグの手術後に迎えた日曜日,病院に聖餐を届けてもらいました。
このとき,聖餐を取ったのはわたしだけでした。そこにあったのは一かけらのパンと一杯の水です。教会で聖餐式に出席するとき,わたしの意識はたいてい,聖餐が準備され,祝福され,配られるという聖餐を届けるシステムに向かいがちです。しかしその午後は,その一かけらのパンと一杯の水を取りながら,神聖な儀式そのものと,交わしている聖約を通してわたしがあずかることのできる神の力の賜物について思いをはせました。(教義と聖約107:20参照)それは,わたしが天からの力を必要としていた時でした。この心痛と疲弊,不安の中,切実に必要としていた主の力にあずかることのできるこの賜物について思い巡らしました。聖餐を取ることにより,主の御霊はさらにわたしとともにいてくださり,※ それにより神の力という賜物にさらにあずかって,天使の働きをさらに受け,(ダリン・H・オークス「アロン神権と聖餐」『リアホナ』1999年1月号,45参照)乗り越える力を救い主からさらに頂くことができるでしょう。
※D・トッド・クリストファーソン長老はこう教えています。「すべての儀式において,特に神殿の儀式において,わたしたちは高い所から力を授けられます。この『神性の力』は聖霊の影響力によってわたしたちにもたらされます。……神は聖約を尊ぶ人に約束を果たし〔てくださいます〕。……神は,御自身の聖なる御霊により,神聖な力で皆さんを満たしてくださいます。」(「聖約の力」『リアホナ』2009年5月号,22,23)
