また、主はアロンとその子孫にも、代々一つの神権を確認した。この神権も、神の最も聖なる位に従う神権とともにいつまでも存続し、残るものである。
「神権の力を得るための代価」2016年4月、ラッセル・M・ネルソン、十二使徒定員会
ハットフィールド家のルースとジミーの3人の子供たちには,生まれつき心臓疾患がありました。長男のジミー・ジュニアは,診断がつかないまま亡くなりました。わたしが彼らに会ったのは,両親が長女のローラル・アンと次女のゲイ・リンを助けてほしいと求めたときでした。手術後,二人の少女は亡くなってしまい,わたしは悲嘆にくれました。ルースとジミーが霊的に打ちのめされたのも理解できます。
長年にわたり,彼らはわたしと教会に対して怒りを抱き続けていたそうです。わたしは60年間このことについて苦しみ,ハットフィールド家のことを思い,心を痛めてきました。何度か連絡を取ろうと試みましたが,そのたびに断られました。
昨年の5月,幕の向こうにいる二人の少女たちが,眠っているわたしを起こしました。肉体的な感覚で見聞きできませんでしたが,少女たちがいるのを確かに感じたのです。霊的に,二人の嘆願が聞こえました。そのメッセージは短く,明快でした。「ネルソン兄弟,わたしたちは結び固められていません!助けてください!」その後すぐに,家族の状況を知りました。母親は亡くなっていましたが,父親と弟は生きていました。
ローラル・アンとゲイ・リンの嘆願に背中を押され,再び父親に連絡してみました。彼は息子のショーンと二人で暮らしていました。今回は,会ってもかまわないと言ってくれました。
6月, 88歳になっていたジミーの前に文字どおりひざまずいて,わたしは心を込めて話しました。娘たちの嘆願について話し,「ハットフィールド家の結び固めの儀式をさせていただけたら光栄です」と伝えました。ジミーもショーンもまだエンダウメントを受けていなかったので,神殿に入るためには,時間と努力が必要であることも説明しました。
話し合いの間ずっと,主の御霊がはっきりと感じられました。ジミーとショーンが申し出を受け入れてくれたとき,とてもうれしかったです。二人は,ステーク会長やビショップ,ホームティーチャー,ワード伝道主任,若い宣教師たち,夫婦宣教師の助けを借りて熱心に努力しました。そして少し前に,ユタ州ペイソン神殿にて,わたしはジミーとルースと4人の子供たちを結び固める意義深い栄誉にあずかりました。ウェンディーとわたしは,その崇高な機会に涙を流しました。その日,多くの心が癒やされました!
思い返すたびに,ジミーとショーンが進んで行った事柄にわたしは驚きます。彼らはわたしの英雄です。教会の一人一人の成人男性と若い男性が,この父親と息子のような勇気と,強さと,謙虚さを示すようになることを心から願っています。二人は過去の苦痛を赦し,それまでの習慣を捨てました。イエス・キリストの贖罪により清められ,大いなる者とされるように,二人は神権指導者たちの勧めに進んで従いました。二人とも進んで,「神の最も聖なる位に従う」(教義と聖約84:18)神権を担うにふさわしい男性になりました。
担うとは,物を背負い,重さを支えるという意味です。神権という神の強大な力と権能を担うとは,神から聖なるものを託されるということです。考えてみてください。わたしたちが授かっている神権と全く同じ力と権能により,神はこの地球と無数の世界を創造し,天と地を統治し,御自分の従順な子供たちを高く上げられるのです。(アルマ13:7-8;教義と聖約84:17-20,35-38;モーセ1:33,35も参照)
