見よ、彼らは悪人の集まりの中でわたしの福音を宣べるために遣わされている。それゆえ、わたしは彼らに戒めを与える。それは次のとおりである。すなわち、あなたは時間を無駄に過ごしてはならず、またタラントを隠して、それが知られないようにしてはならない。
「的を絞ることと優先順位」2001年4月、ダリン・H・オークス、十二使徒定員会
平均寿命が延び、時間を節約してくれる装置が次々と発明され、わたしたちのほとんどは、先人に比べると、はるかに多くの自由な時聞を手に入れています。その時間の使い方に対して報告する義務があるのです。「時間を無駄に過ご」さないように(教義と聖約60:13)、そして「怠惰であるのをやめる」ように(教義と聖約88:124)、と主は初期の宣教師や会員たちに戒めを与えられました。わたしたちがよく歌う賛美歌にも次のようにあります。「時は羽もて、飛び去りゆく、誰たれもそを、呼び戻し得ず心留めずば、この生命いのちも一日のごとただ過ぎゆく」(「時を惜しみて」『賛美歌』146番)。
最新の情報検索技術を利用できる今日、膨大な自由時間は、以前の何倍も、影響力を振るうようになっています。善よきにつけ、悪しきにつけ、インターネットやCDなどの装置を使えば、指1本で、とてつもない量の情報、思想、映像を入手できるのです。ファーストフードのみならず、今や、ファーストコミュニケーションの時代です。このような情報を利用して、ダニエルの預言を成就しているかのような人々も、見受けられます。ダニエルは、次のように言いました。終わりの時には「多くの者〔が〕、あちこちと探り調べ……知識が増すでしょう。」(ダニエル12:4)
自由な時間が甚だ増大し、その過ごし方にも計り知れないほど選択肢がある今こそ、従うべき基本原則を注意深く再確認する必要があります。この世は常に変化するものです。しかし、正しい選択について教えてくれる永遠の律法や原則は、決して変わることがありません。
