「力強く立ち上がれ,シオンの娘たちよ」2016年10月、ボニー・L・オスカーソン、中央若い女性会長
姉妹の皆さん,わたしたちは「苦難の時代」に生きています。今日の情勢は決して驚くべきものではありません。わたしたちを備えるために,何千年も前から,警告され勧告されてきたからです。モルモン第8章には,今日の情勢が驚くほど明確に記されています。この章で,モロナイはわたしたちの時代を見たと書いています。戦争と戦争のうわさ,ひどい汚れ,殺人,強盗,神の目に善悪はないと主張する人々を見ました。高慢になり,高価な衣服を着て,宗教をあざける人々について述べています。また,この世のものに心を奪われ,「乏しい人,着る物のない人,病人,苦しんでいる人を見過ごしに」し,彼らに注意を払わない人々を見ました。(モルモン8:39。26-38節も参照)
モロナイはこのような時代に生きるわたしたちに,次のように内省を促す質問をします。「なぜあなたがたは,キリストの名を受けるのを恥じるのか。」(モルモン8:38)この非難の言葉は,ますます俗化している現代社会を的確に表しています。
ジョセフ・スミス―マタイには,末日には「聖約による選民である真の選民」(ジョセフ・スミス―マタイ1:22)でさえも惑わされるだろうとあります。聖約による選民には,バプテスマを受けて天の御父と聖約を交わした教会の少女,若い女性,姉妹も含まれます。わたしたちさえも偽りの教えに惑わされる危険性があるということです。
姉妹の皆さん,この先も情勢が良くなるとは思えません。もし今の動向が予兆であるなら,今後やって来る嵐に備える必要があります。絶望して諦めるのは簡単ですが,聖約の民であるわたしたちは絶望する必要はありません。ゲーリー・E・スティーブンソン長老が語ったように,「この苦難の時代に住むことに対する惜しみない埋め合わせとして,天の御父はわたしたちを,時満ちる時代に住まわせてくださって……います。」(ゲーリー・E・スティーブンソン「分かりやすくて尊い真理」2015年10月)わたしはこの言葉に慰めを覚えます。
