さて見よ、わたしの同胞よ、わたしはあなたがたに言う。もしあなたがたが心の変化を経験しているのであれば、また、贖いをもたらす愛の歌を歌おうと感じたことがあるのであれば、今でもそのように感じられるか尋ねたい。
「わたしの愛のうちにいなさい」2016年10月、D・トッド・クリストファーソン、十二使徒定員会
神の愛をどのように言い表すかは様々です。今日,よく耳にするのが,神の愛は「無条件」という言葉です。ある点でこれは真実ですが,「無条件」という言葉は聖文のどこにも見られません。聖文の中では,神の愛は「大きな驚くべき愛」(教義と聖約138:3),「完全な愛」(1ヨハネ4:18;モロナイ8:16),「贖いをもたらす愛」(アルマ 5:26),「限りなき愛」(エレミヤ31:3)という言葉で表現されています。そのような言葉の方が適切です。なぜなら,「無条件」という言葉は神の愛について誤った印象を与えかねないからです。例えば,神の愛は無条件なので,わたしたちのすることは何でも容認される,神の愛は無条件なので,わたしたちには何も要求されない,あるいは,神の愛は無条件なので,すべての人が神の王国に救われるといった印象です。神の愛は無限であり,永遠に持続しますが,それが各人にとって何を意味するかは,わたしたちが神の愛にどう応えるかによって決まります。