すべての者が嘆き悲しんで当然なほど、彼らの受けた苦難はひどいものであった。そして彼らは、自分たちの悪事と忌まわしい行いのために神の裁きが下されたと思い、目覚めて自分たちの義務を思い起こした。
「記憶と感謝」(英文)1989年10月、ヘンリー・B・アイリング、管理監督会
彼らがマディーリバーでの貧困の経験を忘れてしまったように,私たちも何も持たずにこの世に来たことを忘れがちです。得たものは何でも当然の権利となり,ありがた味がなくなります。そして, 与えてくれた人を忘れるのです。やがて私たちの目はこれまで得てきたものから,まだ得ていないものへと移っていきます。
この忘れるという問題を克服できるように,神は幾度となくひとつの方法を使ってこられました。モルモン経のある民は羊の群れや牛の群れ,そして穀物の畑を失いました。命を失った人もいました。そして生き残った人々は我に返るのです。アルマ書にはこう記されています。「すべての者が嘆き悲しんで当然なほど、彼らの受けた苦難はひどいものであった。そして彼らは、自分たちの悪事と忌まわしい行いのために神の裁きが下されたと思い、目覚めて自分たちの義務を思い起こした。」(アルマ4:3)