彼はまたわたしヤコブに、いちばん貴いと思うわずかなことだけをこの版に書き記すこと、またニーファイの民と呼ばれるこの民の歴史については、少ししか触れてはならないことを命じた。
「モルモン書を読むことから得られる祝福」2005年10月、L・トム・ペリー、十二使徒定員会
わたしたちはこの書物を,おもに堕落した民の歴史として読むことがどれほど多いことでしょう。預言者たちが人をキリストへ導くために霊感を受けて編さんしたということが忘れられています。モルモン書の主要な記録者たちには,歴史を書く意図はまったくありませんでした。実際,ヤコブは兄ニーファイから「この民の歴史については,少ししか触れてはならない」と命じられたと述べています(モルモン書ヤコブ1:2)。
この書物を読む度に,次のように自問するべきです。「これを書いた人々は,なぜこの話や出来事を記録したのだろうか。今のわたしたちにどんな価値があるだろうか。」