そしてこの版には、わたし自身のことと、真鍮の版に刻まれている聖文の多くを書き記す。わたしは聖文に喜びを感じるからである。わたしは聖文について心に深く考え、わたしの子孫の知識となり利益となるようにこれを書き記す。
「わたし自身のこと」2021年10月、ロナルド・A・ラズバンド、十二使徒定員会
わたしは今日,父リーハイの死後,民の記録を残した預言者ニーファイの言葉について考えています。ニーファイはこう記しました。「そしてこの版には,わたし自身のこと……を書き記す。」(2ニーファイ4:15)
この聖句にある「things(こと)」という単語は,特に優雅でも霊的でもなく,「わたし自身の」という言葉と並べるに値するほど重要な言葉ではないと思い,以前は読み流していました。ところが,「things」という単語が,聖文の中で2,354回も使われていることを知りました。例えば,モーセ書です。「わたしは初めであり終わりであり,全能の神である。わたしの独り子によって,わたしはこれらのもの(things)を創造した。」(モーセ2:1)次に,ニーファイの言葉です。「見よ,わたしは主に関すること(things)に喜びを感じる。わたしの心は,これまでに見聞きしたこと(things)を絶えず深く考えている。」(2ニーファイ4:16)
ニーファイの言葉から次のような質問が出てきます。「どんなことを深く考えるのか」「ほんとうに大切なことは何か」「あなた自身のこととは何であるか」。