おお、あなたがたは目を覚ましていてもらいたい。深い眠りから、すなわち地獄の眠りから目覚めて、あなたがたを縛っている恐ろしい鎖を振り払いなさい。その鎖は人の子らを縛って、不幸と災いの永遠の淵に連れ去る鎖である。
「思いのままに行動する―選択の自由という賜物と祝福」(英文)2006年4月、ロバート・D・ヘイルズ、十二使徒定員会
悪から逃れるようにと促してくださることから,天の御父がわたしたち一人一人の強さと弱さを御存じあることと,人生で遭遇する予期せぬ出来事に御父が気づいておられることが分かります。そのような促しは,普通,人の動きを力ずくで停止させるものではありません。なぜなら,神の御霊は雷のような声では語られないからです。それはささやくように優しい声で,何かを思いつかせたり,感じさせたりしてくださいます。その静かな促しに注意を傾けることにより,罪の及ぼす破壊的な結果から守られるのです。
しかし,その促しを無視すると,御霊の光は消えていきます。選択の自由は制限されるか,または失われます。そして,行動する自信や能力を失います。「真昼に(霊的な)暗闇くらやみの中を歩(く)」(教義と聖約95:6) ことになります。そして,正しくない道に迷い込み,道を見失いやすくなります。リーハイが反抗的な息子たちに語った罪の鎖に,すぐに縛られてしまうのです。(2ニーファイ1:13 参照) 例えば,大きな負債を背負うことを選択すれば,欲しいものや必要なものを購入する選択の自由を失います。緊急時のために蓄えておくこともできません。法律を破ることを選択すれば,刑務所に入れられるかもしれません。そこでは選択の自由はないに等しく,行く所も,会う人も,行うことも選べません。霊の獄もそれと非常によく似ています。ですから,選択の自由を維持するために,日々,主なる救い主の光の中を歩み,従順の道をたどらなければなりません。それが天の御父のみもとへ戻る唯一の道なのです。
