1ニーファイ17:7-10
さて、わたしニーファイが、バウンティフルの地で何日も日を過ごしたところで、主の声が聞こえて、わたしに、「立って山へ行きなさい」と言われた。そこでわたしは、立って山へ行き、主に叫び求めた。 そこで主は、わたしに言われた。「わたしがこれから示す方法に従って、一隻の船を造りなさい。この大海を越えて、わたしがあなたの民を連れて行けるようにするためである。」 それでわたしは、「主よ、お示しくださった方法に従って船を造るための道具を造るには、どこへ行ってあらがねを見つけたらよろしいでしょうか」と言った。 そこで主は、その道具を造れるように、あらがねの見つかる場所をわたしに教えてくださった。
「自立」(英文)1991年10月、L・トム・ペリー、十二使徒定員会
リーハイとその家族は,8年間も荒野をさまよった後,果実と野みつが豊かなバウンテフルと名づけられた土地にやって来ました。海に着くと,自分たちを生かし守ってくださった主に感謝を捧げました。バウンテフルに着いてから多くの日を経た後,主はニーファイに「立って山へ行きなさい」と仰せになりました。(1ニーファイ17:7)
ニーファイは主のみ言葉に従い,山に登って祈りました。すると主はニーファイにこう命じられました。「わたしがこれから示す方法に従って、一隻の船を造りなさい。この大海を越えて、わたしがあなたの民を連れて行けるようにするためである。」(1ニーファイ17:8) そこでニーファイは主にこのように尋ねました。「主よ、お示しくださった方法に従って船を造るための道具を造るには、どこへ行ってあらがねを見つけたらよろしいでしょうか」(1ニーファイ17:9)
主はあらがねのある場所を教えてはくださいましたが,あとはニーファイが自分でしなければなりませんでした。ニーファイ第一書第17章11節と16節にはこうあります。「そこでわたしニーファイは、火を吹くためのふいごを獣の皮で作った。そして火を吹くためのふいごを作ってから、二個の石を打ち合わせ……岩石から溶かし出したあらがねで道具を造った。」これは聖典の中でも大変興味深い話です。というのは主は助けを与えられますが,その後は傍らで,天父の子供たちが自分の力を発揮できるようにされるだけだということを述べているからです。ニーファイがあらがねのある場所を尋ねるのではなく,道具を与えてくださるように主にお願いしていたらどうなっていただろうか,と私はときどき考えます。主はおそらくニーファイの願いを聞かれなかっただろうと思います。ニーファイが道具を作れることをご存じだったからです。主は私たちが自分でできることを代わってなさることは,めったにありません。
主は私たちに助けが本当に必要なときに,特に主のみ業を熱心に行ないみこころに従うときに,必ず助けてくださいます。しかし主が助けてくださるのは進んでみずから行なおうとする人だけです。主はその子供たちに,できる限り自立するように望んでおられるのです。
