1ニーファイ8:12
そしてその木の実を食べると、わたしの心は非常に大きな喜びに満たされた。それでわたしは、家族にも食べてほしいと思い始めた。その実が、ほかのどんな実よりも好ましいことが分かったからである。
「イエス・キリストの福音」2008年4月、L・トム・ペリー、十二使徒定員会
終わりまで堪え忍ぶことは独りでは決してできません。まず,救い主の贖いの力が必要です。清くならなければ天の御父のみもとに戻れないので,わたしたちは悔い改め続けなければなりません。あらゆる瞬間で悔い改めることが理想的ですが,聖餐を受け,バプテスマの聖約を新たにするために毎週聖餐会にも出席します。第2に,終わりまで堪え忍ぶには聖霊が必要です。聖霊はわたしたちを導くとともに聖きよめてくださいます。第3に,わたしたちは聖徒たちの中で欠かせない存在となり,福音における兄弟姉妹と仕え合わなければなりません。バプテスマによってわたしたちはキリストの体の一部になります(1コリント12:11-13参照)。一人一人に役割があり,皆大切な存在ですが,成功するためには救い主にあって一つとならなければなりません。第4に,福音を人々に伝えなければなりません。たった一人でも主のみもとに導くときに受ける約束は深遠で永遠です(教義と聖約18:15参照)。加えて,頻繁に福音を伝える人は,福音が心の中でさらに深く根づくようになります。5番目に,最後まで堪え忍ぶにはキリストへの信仰と希望を絶えず持ち続けなければなりません。堪え忍ぶための方法は数多くありますが,祈り,断食,聖文を読むこともその中に含まれています。これらによって狡猾な策略や敵対する者の火の矢に対して防備を固めることができます。
わたしはイエス・キリストの福音を愛しています。福音は,福音の実を食べて,その実でしか味わえない「非常に大きな喜び」(1ニーファイ8:12)を経験し,この世のあらゆる困難にあって最後まで堪え忍ぶ方法を定めているからです。福音はわたしたちが復活し栄光を受けた者として,天の御父のみもとに帰って住むために必要なすべての知識を与えてくれます。わたしたちが皆,永遠の命の光景を引き続き心に思い浮かべることができますように。イエス・キリストの福音という永遠の命のレシピにある手順を熱心に守ることができますように。最後まで堪え忍べますように。イエス・キリストの御名により,アーメン
Loveth the Lord His Sheep, Oil on canvas, 2021 by Jorge Cocco Santangelo
