1ペテロ1:8
あなたがたは、イエス・キリストを見たことはないが、彼を愛している。現在、見てはいないけれども、信じて、言葉につくせない、輝きにみちた喜びにあふれている。
「放蕩の果てに—家へと続く道」2023年10月、ディーター・F・ウークトドルフ、十二使徒定員会
あなたの人生でこれまでに何が起こってきたとしても,わたしは愛する友人であり同僚である使徒のジェフリー・R・ホランド長老の次の言葉を繰り返し,宣言します。「キリストの贖い〔の犠牲〕の無限の光が届かない深みなどあり得ないのです。」(ジェフリー・R・ホランド「ぶどう園の労働者たち」2012年4月)
数々の選択によって,救い主と主の教会から遠く離れてしまったとしても,偉大な癒し主は,家へと続く道に立ち,あなたを迎え入れてくださいます。また,イエス・キリスト教会の会員として,わたしたちは主の模範に倣うように努め,あなたを兄弟姉妹として,友として迎え入れます。わたしたちはあなたとともに喜び,祝います。
あなたの帰還によって,ほかの人の祝福が減ることはありません。御父の豊かな恵みには限りがなく,ある人に与えられるもののためにほかの人の生得権が減るようなことは少しもないのです。(マタイ20:1-16)
戻って来るのが簡単なことだとは思っていません。そのことを証できます。実際,これ以上ないほど難しい選択かもしれません。
でもわたしは証します。あなたが救い主,贖い主の道に戻り,その道を歩もうと決意した瞬間に,主の力があなたの人生に流れ込み,あなたの人生を変えることでしょう。(アルマ34:31参照)
天にいる天使たちは喜ぶでしょう。
キリストにあってあなたの家族である,わたしたちも喜びます。つまるところ,わたしたちは放蕩者であることがどういうものかを知っています。わたしたちは皆,同じキリストの贖いの力に日々頼っています。わたしたちはこの道を知っており,あなたとともに歩んでいきます。
この道を歩めば,憂いや悲しみ,やるせなさから解放されるわけではありません。でも「キリストを信じる確固とした信仰をもってキリストの言葉に従い,人を救う力を備えておられるこの御方の功徳にひたすら頼〔る〕」ことで,わたしたちはここまで進んで来ました。そしてともに,「これからもキリストを確固として信じ,完全な希望の輝きを持ち,神とすべての人を愛して力強く進〔んで〕」(2ニーファイ31:19-20)いきます。ともに「言葉につくせない,輝きにみちた喜びにあふれ」(1ペテロ1:8)ます。イエス・キリストはわたしたちの強さだからです。(詩篇28:7参照)
わたしたち一人一人が,この深遠なたとえの中に,家へと続く道に入るようにと呼びかけておられる御父の声を聞くことができますように。勇気をもって悔い改め,赦しを受け,思いやりと憐れみに満ちた神のもとに戻る道を進むことができますように。わたしはこのことを証し,皆さんに祝福を残します。イエス・キリストの御名により,アーメン
