ピリピ4:1
だから、わたしの愛し慕っている兄弟たちよ。わたしの喜びであり冠である愛する者たちよ。このように、主にあって堅く立ちなさい。
「あらゆる思いの中でキリストを求める」2020年10月、ウリセス・ソアレス、十二使徒定員会
詩的な賛美の歌の中で,詩篇の作者はこう歌っています。
「主よ,あなたはわたしを探り,わたしを知りつくされました。
あなたはわがすわるをも,立つをも知り,遠くからわが思いをわきまえられます。
あなたはわが歩むをも,伏すをも探り出し,わがもろもろの道をことごとく知っておられます。」(詩篇139:1-3)
この詩で作者は,全知という,主がお持ちの神の属性を対句法で称えています。主は人の魂の隅々まで知り尽くしておられるからです。(『聖句ガイド』「全知」の項,scriptures.ChurchofJesusChrist.org参照。 マタイ6:8;2ニーファイ2:24;3ニーファイ28:6;教義と聖約6:16も参照)わたしたちがこの世で必要なことをすべて御存じの救い主は,あらゆる思いの中で主を求め,心を尽くして主に従うようにと招いておられます。(詩篇119:2;イザヤ45:22; モーサヤ7:33;教義と聖約6:36参照)これにより,わたしたちの人生の中で主の導きが暗闇の影響を防ぎ,主の光の中を歩むことができるという約束が与えられます。(ヨハネ8:12 参照)
あらゆる思いの中でキリストを求め,心を尽くして主に従うためには,思いと望みを主の御心と一致させなければなりません。(教義と聖約68:4参照)聖文ではこの一致を「主にあって堅く立〔つ〕」と言っています。(ピリピ4:1)これは,常にキリストの福音と調和した生活を送り,日々あらゆる善いものに着目するということを意味しています。(ピリピ4:8 参照)そうして初めて,「人知ではとうてい測り知ることのできない神の平安」を得ることができ,それによって,「〔わたしたちの〕心と思いとを,キリスト・イエスにあって守る」ことができるのです。(ピリピ4:7)1831年2月,救い主御自身が教会の長老たちに次のように教えられました。「これらのことをあなたがたの心の中に大切に蓄えておきなさい。 永遠の厳粛さを心にとどめなさい。」(教義と聖約43:34)
