今週の「わたしに従ってきなさい」
ローマ7:22-23
すなわち、わたしは、内なる人としては神の律法を喜んでいるが、 わたしの肢体には別の律法があって、わたしの心の法則に対して戦いをいどみ、そして、肢体に存在する罪の法則の中に、わたしをとりこにしているのを見る。
「キリストにあって一つとなる」2023年4月、D・トッド・クリストファーソン、十二使徒定員会
何らかの基準,あるいは何らかの名の下に一致団結するには,わたしたちはあまりにも違いが多く,時として,調和とは程遠い状態にあります。イエス・キリストにあってのみ,わたしたちは真に一つとなることができるのです。
キリストにあって一つとなることは,各個人から始まります。だれもが自分から始めるのです。わたしたちは肉体と霊を持つ二重の存在であり,自分の中で不和が起こることがあります。パウロが説明したとおりです。
「すなわち,わたしは,内なる人としては神の律法を喜んでいるが,
わたしの〔肉体における〕肢体には別の律法があって,わたしの心の法則に対して戦いをいどみ,そして,肢体に存在する罪の法則の中に,わたしをとりこにしているのを見る。」(ローマ7:22-23)
イエスもまた,肉体と霊から成る御方でした。試練に遭われたので,理解してくださいます。自分の中の不和を解決できるよう助けてくださいます。(へブル4:15参照)ですから,キリストの光と恵みに頼って,わたしたちは肉体を霊と聖なる御霊に従えるために努力します。うまくできなかったときも,キリストは贖罪によって悔い改めの賜物と,やり直す機会を与えてくださっています。
……
1年前,ラッセル・М・ネルソン大管長は,次の言葉でわたしたちに嘆願しました。「わたしたちはだれも,国々やほかの人々の行為を,あるいは自分の家族さえも,コントロールできません。しかし,自分自身をコントロールすることはできます。愛する兄弟姉妹,今日のわたしの呼びかけは,皆さんの心,皆さんの家庭,皆さんの生活の中で激しさを増している対立を終わらせることです。短気であっても,とげとげしい言葉であっても,皆さんを傷つける人に対する恨みであっても,ほかの人を傷つけようとする気持ちはたとえ何であっても埋めてください。救い主は,ほかの頬を向けるように〔3ニーファイ12:39参照〕,敵を愛するように,そして人々を不当に扱う者のために祈るようにと命じておられます〔3ニーファイ12:44参照〕。」(ラッセル・M・ネルソン「霊的推進力」、2022年4月)
繰り返します。イエス・キリストに対する個人の忠誠心と,イエス・キリストの愛を通してのみ,わたしたちは一つとなる望みを抱くことができます。それらがあれば,自分の中の一致,家庭内の一致,教会での一致,ついにはシオンにおける一致,そして何よりも,御父と御子,聖霊との一致という望みが,持てるようになるのです。
