神は、おのおのに、そのわざにしたがって報いられる。 すなわち、一方では、耐え忍んで善を行って、光栄とほまれと朽ちぬものとを求める人に、永遠のいのちが与えられ、 他方では、党派心をいだき、真理に従わないで不義に従う人に、怒りと激しい憤りとが加えられる。 悪を行うすべての人には、ユダヤ人をはじめギリシヤ人にも、患難と苦悩とが与えられ…
「忍耐 ー 幸福への鍵」(英文)1987年4月、ジョセフ・B・ワースリン、十二使徒定員会
主イエス・キリストは, 忍耐の完全な模範です。真理に関しては決して妥協されることのない主も, この世にあってみ業についておられたときはたびたび忍耐を示されました。主は, 十二使徒を含め弟子たちの信仰が薄く, 主の神聖な召しをなかなか理解できないでいるときにも忍耐を持って彼らを導かれました。またご自分を苦しめた群衆, 罪を犯した女,癒しの力を求めた人々, 幼な子たちにも忍耐を示されました。そして最後には,あざけりの中での裁判とはりつけの苦しみをも, 忍耐を持って身に受けられたのです。
改宗してからローマで殉教するまでの約30年間にわたる伝道中,使徒パウロは5度もむち打たれ,少なくとも3度は意識を失うほどのひどい打ち方をされています。また数回にわたり投獄され,船は3度にもわたり難破し,あるときは石で打たれ,死んだようになって道に横たわっていたこともありました。このような苦難にもめげず,彼は力強く伝道の業を推し進めたのです。彼はローマ人にこう書き送っています。
「神は,おのおのに,そのわざにしたがって報いられる。
すなわち,一方では,耐え忍んで善を行って,栄光とほまれと朽ちぬものとを求める人に,永遠のいのちが与えられ,
他方では,党派心をいだき,真理に従わないで不義に従う人に,怒リと激しい憤リとが加えられる。」(ローマ2: 6 -9)
……
私はこの世にあって,不安や試練,様様な圧力や苦難に直面し,逆境の最中に立たされても忍耐強くあるように祈ってやみません。
忍耐は神の特質のひとつであることを証し,話を終えたいと思います。私は天父が生きておられ,私たち一人一人を愛してくださっていること, またイエス・キリストであり,私たちの主,救い主であることを証します。
