ローマ1:16
わたしは福音を恥としない。それは、ユダヤ人をはじめ、ギリシヤ人にも、すべて信じる者に、救を得させる神の力である。
「勇気を持てるように」(英文)2009年4月、トーマス・S・モンソン大管長
リーハイが見た命の木の示現を思い出してみましょう。リーハイは,鉄の棒にすがりながら暗黒の霧の中を押し進み,ついに進んで来てその木の実を食べた多くの人を見ました。すると彼らは「恥じるかのように辺りを見回し」ました。(1ニーファイ8:25) 彼らが困惑した原因について,リーハイは考えました。辺りを見回すと,「水の流れている川の向こう側に,一つの大きく広々とした建物が」見えました。
「その建物は,老若男女を問わず人々でいっぱいであった。この人々の衣服の装いは,非常に華やかであった。そして彼らは,……その実を食べている人々を指さし,あざけり笑っている様子であった。」(1ニーファイ8:26-27)
リーハイの示現の大きく広々とした建物は,神の御言葉をあざける世の人々,御言葉を信じ,救い主を愛し,戒めを守る人たちをあざ笑うこの世の人々を表しています。あざ笑われて恥ずかしく思った人たちは,どうなったでしょうか。リーハイはこう語っています。「その実を味わった後にあの人々にあざけり笑われたので恥ずかしく思い,禁じられた道に踏み込んで姿が見えなくなってしまった。」(1ニーファイ8:28)
愛する若い姉妹の皆さん,自分の信念から来る勇気を持ち,使徒パウロとともに次のように宣言することができますように。「わたしは福音を恥としない。……それは救を得させる神の力である。」(ローマ1:16)
前途に待ち受けている務めを果たすのに自分は不適格であると感じることがないように,使徒パウロの励ましの言葉をもう一つ引用します。勇気が得られることでしょう。「というのは,神がわたしたちに下さったのは,臆する霊ではなく,力と愛と慎みとの霊なのである。」(2テモテ1:7)