使徒行伝10:38
神はナザレのイエスに聖霊と力とを注がれました。このイエスは、神が共におられるので、よい働きをしながら、また悪魔に押えつけられている人々をことごとくいやしながら、巡回されました。
「まことの羊飼い」2013年10月、トーマス・S・モンソン、大管長
兄弟の皆さん,ホームティーチング※ は継続します。この業は,主が「もう十分である」と言われるまで終わりません。光を必要とする人生があり,慰めを必要とする心があり,救いを必要とする魂があります。わたしたちの神聖な特権は,託されたかけがえのない人々に光と,慰めと,救いを与えることなのです。わたしたちは忠実に,喜びに満ちて,そうするべきです。
最後に,理想のホームティーチャー※ 像を示す特別な模範に心を向けたいと思います。他のすべてを凌駕する生涯を送った教師がいます。その教師は,命と死,義務と行く末を教えました。彼は,仕えられるのではなく仕えるため,受けるのではなく与えるため,自分の命を救うのではなく人のために自分の命を犠牲にするために,生きました。欲望よりも美しい愛を,富よりも豊かな貧しさを,彼は教えました。律法学者のようにではなく,権威ある者のように教えたのはこの教師でした。(マタイ7:28-29参照)彼の律法は石の上ではなく,人の心に刻まれました。
わたしが話しているのは,主なる教師,イエス・キリスト,神の御子,全人類の救い主,贖い主のことです。聖書の記録では,この御方は「よい働きをしながら……巡回され」(使徒10:38) たとあります。その御方を確かな導き手,模範者として,ホームティーチングを行う際に,その御方の聖なる助けを受けるにふさわしい者となりましょう。人生は祝福され,心は慰められ,魂は救われるでしょう。わたしたちはまことの羊飼いになるのです。そうなりますように,イエス・キリストの御名によりお祈りします,アーメン
※現在、ホームティーチングはミニスタリング、ホームティーチャーはミニスタリングブラザー/ミニスタリングシスターと呼ばれています。ミニスタリングとは,「羊を養う」キリストの模範にならって、ほかの人々を思いやることです。
