マタイ18:1-4
そのとき、弟子たちがイエスのもとにきて言った、「いったい、天国ではだれがいちばん偉いのですか」。 すると、イエスは幼な子を呼び寄せ、彼らのまん中に立たせて言われた、 「よく聞きなさい。心をいれかえて幼な子のようにならなければ、天国にはいることはできないであろう。この幼な子のように自分を低くする者が、天国でいちばん偉いのである。
「あなたは御父にとって大切な存在です」2011年10月、ディーター・F・ウークトドルフ、大管長会
愛する兄弟姉妹の皆さん,宇宙の広大さに比べたら,確かに人は取るに足りないかもしれません。時には,自分がつまらない,人に気づかれない,孤独で,忘れられた存在だと感じることさえあるでしょう。でもいつも覚えていてください。あなたは御父にとって大切な存在であることを。それを疑うことがあるなら,次の4つの神聖な原則について考えてください。
第1に,神は謙遜で柔和な人を愛しておられます。そのような人は「天国でいちばん偉い」からです。(マタイ18:4。1-3節も参照)
第2に,「〔主の〕完全な福音が弱い者や純朴な者によって世界の果てまで……宣のべられる」よう主は彼らにその業をゆだねておられます。(教義と聖約1:23) 「出て来て,力ある強い者たちを打ち破る」ために,(教義と聖約1:19) また「強い者」を辱めるために,「世の弱い者」をお選びになったのです。(1コリント1:27)
第3に,住む場所,質素な環境,地味な職業,限られた能力,平凡な容姿,教会の小さな召しなどにかかわらず,天の御父の目には皆さんの姿がはっきりと映っています。御父は皆さんを愛しておられ,皆さんの謙虚な心,愛と親切心から出た行動を御存じです。それは皆,皆さんの忠誠心と信仰の永久に変わらぬ証なのです。
最後ですが第4に,今見たり経験したりしていることは永遠に続くわけではないということを理解してください。孤独感,悲しみや苦痛,失望が永遠に続くことはありません。神に心を向ける人を神は忘れたり見捨てたりは決してなさらないとわたしたちは約束されています。(ヘブル13:5参照) その約束に希望と信仰を持ってください。天の御父を愛し,言葉と行いにおいて主の弟子になるよう努めてください。
皆さんが踏みとどまり,主を信じ,忠実に戒めを守り続けるなら,いつの日か,使徒パウロに告げられた次の約束が果たされるのを確かに自分自身で経験するでしょう。「目がまだ見ず,耳がまだ聞かず,人の心に思い浮びもしなかったことを,神は,ご自分を愛する者たちのために備えられた。」(1コリント2:9)
兄弟姉妹の皆さん,宇宙で最も力ある御方が皆さんの霊の父なのです。御父は皆さんを御存じで,完全な愛で皆さんを愛しておられます。
神は皆さんを,小さな地球の上で短い間だけ生きる,死すべき者と考えてはおられません。御自分の子供と見なしておられるのです。なるべき者になれる能力を備えた存在であり,そのように創造された存在であると思っておられます。皆さんが御自分にとって大切な存在であることを知ってほしいと望んでおられます。
わたしたちが信じ,信頼し,生活を整え,それによって,わたしたちの真の永遠の価値と可能性を理解することができますように。天の御父が用意してくださっている貴重な祝福にふさわしくなれますように。御子イエス・キリストの御名によって祈ります,アーメン