みなさま、本日もありがとうございます。
ちょっと間があいてしまいましたが、
不登校の娘にした
算数の授業記録です。
算数の割合について、
娘がどうしても納得しなかった話です。
前回、割合については
「同じ解き方のルーティーン」を貫く
やり方で教えたら
納得はした娘。
しかし、百分率や割引の問題になったら
そうはいかない、という感じに。

今回はその話の備忘録です。
はじめに
私は授業するのは好きだし
苦ではありません。
まあ、そうじゃなきゃ塾講師の仕事を
選ばなかったでしょう。
なので、
勉強フルコースを不登校の娘に
ワンツーマンでするのは
楽しいです。
でも、1つネックなことが…。
発達障害児の癇癪って
すさまじいんですよね。
ちょっと怒って泣くとかでなく、
二時間以上、床をドンドンしようとする。
ご近所迷惑になるから
娘が床をドンドンしようとしたら
止めなきゃいけないし、
大声で泣くので
ご近所迷惑にもなるし
虐待と思われて通報される心配も
出てきます。
しかも、怒る内容が
一般的ではない。
後で落ち着いたときに
本人の口から聞かないと
意味がわかんないくらいの理由で
癇癪をおこしてしまいがち。
ただ、思考が私とは似ているので
たぶん、こういうことだろう、
と予想はつくものは多いですが
私の思考も独特なものが多いので
たぶん、多くの人は癇癪をおこす要因が
何だかわかんないと思います。

娘は
問題が解けなかったから悔しい、とか、
解き方がわからないから
泣くわけではないんです。

もちろん、泣くことで勉強から
逃れようとしているわけでもないです。
算数を教えると
癇癪がおこる確率が高い、
ので、それで時間が過ぎ去るのが
むなしくて、私はそれが嫌でした。
癇癪をおこして、なだめるまでの時間を
問題演習なり
調べる時間にできれば
かなりの時間を使えるのに…と。
今回の娘の癇癪のきっかけ
そして、割合の中の
百分率、割引のところで
実は私自身が、とんでもなく割合、
とくに、
値引きの問題が苦手なんですよ。

小学生のときに習ったとき
頭がこんがらがって
ホントに苦手。
割引の問題だけでなく
暗算ができない、
筆算にすれば暗算をしている人と
同じくらいの速さで解ける謎速筆、
のため、
割引を暗算で考えろ!と
小学生のときに何度も言われ
「もう割引の問題=私を蔑むもの」
という図式が私の中に出来上がって
しまっていました。
(一応解けるんですが
なんか気持ち悪い。)
それが影響して、コンプレックスに
苛まれ、
買い物そのものがストレスなんです。

よくショッピングしてストレス解消とか
お得感で幸福感、
みたいな感情がどうしてもわからなくて。
なので友達とショッピングというのは
その友達が好きだから楽しいけど
ショッピングそのものはストレスが
たまりまくりでした。
1人で本屋さんや画材屋さんに買い物するのは
楽しいものでしたが、
それは本屋さんや画材屋さんの雰囲気が好きであり、買い物そのものはストレスでした。
「10%オフお得だから買おう!」と言われると
「買わないなら、出費0なので
そちらのほうがお得では?」と
思ってしまうような性格です。
…というような性格なので
娘に割引の問題を
教えるとき、
はやくこの内容を
終わらせたい、
という後ろ向きな気持ちは
なので、割引の文章題の授業をしたとき
と娘が言ったとき
うっかり
と、本音を言っちゃいました。
ただ、この言葉を言った背景には
分数のかけ算やわり算、
方程式や代数、移項を
習ったあとなら
納得いく解き方ができるから
小学生の今のこの時点で
教科書の提示する内容で
納得できなきゃ
今はとにかく解いてみて、
中学1年のときに
また割引の文章題は
出てくるから
代数を使った方程式で
解けるようになりゃいいわ。
(私立中受験予定もないし、
小学校は不登校のまま
卒業予定だし。)
…という気持ちがあったのですが、
娘には「解けりゃいい」という言葉は
禁句だったのを失念してたんです。
「今は→解けりゃいい」という
「今は」のほうが大切なのですが
娘には「解けりゃいい」という言葉の方に
ひっかかって、
もうパニック。







この言葉は
不登校になった原因の当時の担任の
先生が、テストの点数が悪い生徒さんに
執拗に粘着的に説教という
名目の虐待をしている状態を見て
不登校になる直前に
「わからなくても点数を取れるようにしなきゃ、私もあの子みたいに
人格否定される!」という焦りで
辛かった思い出が
娘の中で思い出されるからです。
娘の中で
お母さんも、あの先生と同じに
なってしまった。
どうしよう…
もう、この世は終わりだぁぁぁー!
という焦りの感情が出て、
それでパニックになったのです。


なので、私もやはり
後ろめたい気持ちやコンプレックスがあると
相手を突き放すような言動をしてしまう、
そんなの、私を迫害した小5、6の担任と
同じになってしまうではないか!
と反省して
自分のコンプレックスと
きちんと向き合うことに
しました。

それで色々と調べたり
自問自答した結果
「単位とは何か?」
「立式とはどういう存在なのか?」
…という考えが内在化してなかったから
かもしれない、
と思いました。
それでノートにまとめて、
娘にそれについて教えたら
そうなんだよ!
100%から20%をひくと80%
というのも
100─20と式で書くのはおかしいと
わかるけど
その理由がわからなくて
モヤモヤしててさ。
でもさ、単位と式についての
考えがわかったから
まあ、妥協はできた。
…となり、
なんとなくモヤモヤは残るものの
癇癪は格段に減りました。
(あくまで娘向きに説明したので
学術的には耐えられません。)
それについて、まとめたものがこちら↓





このように教えました。
しかし、やはり娘の中でモヤモヤするものが
ありました。
「理屈はわかるけど、美しくない」と
いうか
「わかるけど、情報が交錯している感触」
というか、なんというか。
なので、正直、
方程式とか使いたいんですよね。

でも、この時点では
小学生の教科書から
大幅にはみ出るもの、とか
算数でなく数学による解き方とか
そちらは教えないほうが良いよね
という考え方に縛られていた私。

しかし、円周率を教えたとき、
そして、そのあと、発熱で倒れて
幽体離脱しかけたとき、
先取り学習を決断したのでした。