「ごじたくーる 歴史用語暗記編」7 日本史の自習する時代の順番 | 「育児書にない!&しゃかりき!」〜元塾講師&ASD母子&不登校勉強対策用のブログ

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ASD当事者で、子供もASDです。元社会科塾講師です。
歴史の受験勉強、育児についての話や不登校の娘への対応の話、自分自身の生き方についても語ります。

2025年春に、塾講師ブログ「しゃかりき!」と合併しました。

みなさま、昨日はありがとうございました。


今日は水曜日なので

「ごじたくーる  歴史用語暗記方法」

シリーズをば。



宇宙人しっぽ宇宙人からだ宇宙人からだ宇宙人からだ宇宙人からだ宇宙人からだ宇宙人からだ宇宙人からだ宇宙人からだ宇宙人あたま


1:歴史の時代の自習する順番(日本史編)


 

1:前回の復習(ヨーロッパ史)


前回は、受験勉強の自習で

勉強する歴史の時代の順番を


ヨーロッパ史(西洋史)においては、


近世→近代→現代


と、現代の感覚に近い時代を勉強してから


古代


という、近世近代が模範とした

時代を勉強して


中世を最後に、


という話をしました。






中央集権的な国家を勉強してから

最後に

キリスト教という1つの宗教の

結びつきでまとまったら

地方分権的社会を見ていこう、


という視点で、

の話をしました。





古代より前にあたる部分のある

人類の誕生と文明のおこり、

についてはヨーロッパも

関係するのですが

あえて省いて書いてます。

この時代はすべての時代が

終わってから、でも良いかな?と。



中央集権地方分権との違いについても

再度アップします。








でも、これはヨーロッパ史の話。


日本史部分はどうか?というのが

今回の本題です。



 

2:日本史の場合


日本史分野も、

同じで良いか?


というと、違います


ただ、






「現代の感覚に近いところから」


「中央集権国家的側面が強いところから」



という法則を変えずに、

時代の順番を入れ替えたいと

思います。



そうすると、

日本史の場合は


近代→現代


そして


古代


にもどり、


中世→近世


という形。



◎◎時代、という言葉で言えば



明治時代→大正時代→昭和時代→平成、令和


そして


(旧石器時代→縄文→)弥生→古墳→飛鳥→奈良→平安



そして


鎌倉→室町→安土▪桃山→江戸


です。



旧石器時代から縄文、弥生時代の途中あたりは

「原始」にあたりますので、

どうするか?悩むところですが、


0からスタート、という意味で


旧石器時代からスタートしても良いですし、

漢と交流を始めたあたりの弥生時代から

スタートして、

江戸時代が終わったあとに、


旧石器時代から弥生時代初期を

始めても良いです。



自分の頭の整理のしやすい形で。ニコニコ





中国史においては


中学受験、高校受験では、

殷から秦王朝から以外は

日本との関係をメインに習うので

日本史を勉強しつつ

交流史として一緒に中国史を

学ぶ形でも良いですし、



中国は日本とは関係なく

歴史上において、独自の

最先端の世界を進んでいるので

中国史を別に勉強する形でも

どちらで勉強アプローチして

頂いてもかまいません。



ただ、高校の世界史は

中国史は中国史として独立して

勉強する形をおすすめします。





 

3:なぜ、日本史はこの順番に?

世界史は近世スタートなのに、

日本は近代スタートでラストを近世に

するのか?


という理由ですが、



一言で言うと、


江戸幕府を開いた


徳川家康


の存在が大きいです。



私は家康が好きです。

(ただ、詳しいか?といわれると、

…ですが。)


家康って、

自分がトップに立つ陰謀ばっか

かんがえてる狸親父の

イメージが強くなりますが


実は、すーーっごく勉強家で

まじめな方なんです。


トップに立ちたいからトップに立った、


というより


自分のしたいことをするため、

とか、

生き残るために

トップになった、



というイメージがあります。(あくまで、私の場合は、という意味で)


どうすれば戦乱がなくなるか?

だけを主軸において考えてる。



彼は中国の諸子百家たちの本もたくさん

読んでいます。



諸子百家たちの本というのは

「いかに長く続く治世を築くか?」

「リーダーというのは、どうあるべきなのか?」

を、

机上の空論や

「みんな仲良くすればすべて解決!」

な考えで述べずに、

古代中国の

春秋▪戦国時代という

長い戦乱状態の中で生まれた、


「戦争」と「政治」「人間のリアル」を

知っているからこそ書けた、

作品です。


中学、高校だと古典でも習います。


身近なところで話すと


「矛盾」という言葉の語源になった

「矛と盾の物語」でしょうか?


どんなものも貫ける矛(槍のような武器)と

どんなものでも防げる盾が

同時に存在するはずない、

おかしくない?と

論理的に考えればわかるのに、

思わず騙されてしまう人間の心理を

見事に描いたお話。


リーダーシップをとるのは

リーダーの話だけでなく

人間というのはこうだ、と

知るのも大切かな?と

私は思います。





諸子百家についてのお話は

「ごじたくーる 歴史模擬授業」シリーズの

方で述べているので、もしよろしければ

こちらもご覧頂けるとうれしいです。




さてさて、徳川家康が徳川幕府を開いた時代というのは、今から考えたら、200年以上続く、戦乱のない時代(諸国同士の戦いがない時代という意味で、反乱はあります。)とわかっているけれど、当時の家康は知りません。




家康はまた戦国時代に逆戻りというのを

避けたい。


戦争というのは、経済の側面が大きいです。


戦争の多くの目的は領土拡大です。


なぜ他国の領土がほしいのですか?


それは、その領土を自分の手に入れて

稼げる何かがあるからです。


つまり、経済的価値観が大きく左右する

のです。


自由経済になればなるほど、

戦争はおきる可能性はあります。



ヨーロッパ史は

近世になって経済が潤うようになる。


それは貿易で利益を出したから。

(そのやり方の是非については

今回は話しません。)


でも対外戦争は多くなり、

領土拡大が激化。


その結果、最終的には

第一次世界大戦、

第二次世界大戦に繋がっていきます。

(江戸時代には2つの世界大戦は

まだ起きてませんが…)





信長のときは南蛮貿易で

ヨーロッパとも交流を持ち、

日本も、いわゆる「ヨーロッパ的近世」の

始まり、みたいな雰囲気になっていました。


しかし、家康はあえて、

中世(鎌倉時代)の方に逆戻りします。



ただし、鎌倉、室町時代、などの

過去の失敗の例を学び、


強固な幕府を作っていったのです。


諸国の関係性を徹底させ、

後継者問題が発端で内乱がおきやすいことも

知っているので、それも徹底させました。

(日本の戦国時代の幕開けの

きっかけとなった応仁の乱は

まさに後継者問題が発端ですし。)



私が家康が好きな理由はそこです。



「歴史」を学び

「本」を読み、


世の中の人気とりよりも


「ただ1つのこと」の目的のために、

自分で考え、実行をしたことです。



歴史は「真似する」ものではありません。

「学ぶもの」です。



「この歴史人物はすごい人なんだよ!


だから君たち生徒も、こういう、

社会に貢献できる、すごい人になろうな!」

という意味で歴史を学校で教えるものでは

ない、と私は思います。(個人の意見です。)





一人の人間の一生というのは短いです。


寿命もあります。



でも、リーダーになるなら

たくさんの人間の一生を

自分が背負うということです。



そのときに、すべてを実体験で経験し

学んでいく、なんてやってたら、

寿命がいくつあってもたりません。


仮に不老長寿だとしても、

別の人間になれるわけではないです。

永遠に自分という存在の思考で

生きてるにすぎません。



リーダーというのは


あらゆる価値観、思考、能力の人々の

一生を背負うのだから、



それは、リアルな人間をたくさん

知るしかありません。


その最適なツールが歴史を学ぶと

いうことかも?と。



また、誰しもがリーダーになるわけでは

ありません。

人口比でいけば、リーダーより、

リーダーに従う人たちの方が

圧倒的に多いです。



じゃあ、その人達は歴史を学ぶ意義は

あるのか?

というと、

あります!!


そう、あります!



歴史には、人間の業やリアルな心理状態が

ぎゅっとつまっています。


人は、他人と関わらないと生きていけません。


仲良くしろ!とか、

みんな力を合わせて生きなければいけない!

とか、そういうことを言っているわけでは

ありません。



他人がどういう人間なのか?を

知るとき、

その人に直接聞くことはできません。

だって、本音と建前は違うから。

下手に聞いたら、相手から攻撃される

危険だってあります。



だけど、歴史上の人物なら?


本の中の人物なので

攻撃はしてきません。


なので、歴史を学ぶということは人を知ること、

人を知れば生きやすくなる、と

私は思います。



自分の行動の危険性も

予測できますし。


あくまで個人的意見ですが…。



歴史を


知ることで自分で作れるようになる。


それが知識であり技術であり、発想力です。



何も知らずに「自由に!」では

「発想力」は育たない可能性も高いのでは?


と。



…と話はそれてしまいましたが



家康の政策により、

江戸時代というのは


中央集権でなく

地方分権的側面が強くなった、

ということです。



中世は地方分権です。


鎌倉時代の封建制度が

地方分権の例ですね。


地方分権の行きつくさきが

地方ごとの覇権争いで、

それが室町時代末期の

戦国時代です。


(日本の戦国時代は、

中国の戦国時代というより

春秋時代に近い

印象かな?)

(中央政権だったら、内乱はおきないという意味ではありません。)



なので、中世→近世

としてます。



ヨーロッパの近世にあたる部分は

少ししか交流してないので、

こういう形に。


江戸時代末期(幕末)に、

近世から近代の時代になった

ヨーロッパ(やアメリカやロシア)が

訪れ、日本は近代ヨーロッパ風になります。



なので、近代から始める、というのが

ヨーロッパ近世から始める、という

ルートに似ているので


日本史の自習は近代から始めよう!

ということなのです。



ただ、幕末から始めるのもありです。

幕末から近代という考えもあるので。




また

近代は欧米(ヨーロッパ、アメリカ等)に学んで中央集権国家になっていった日本ですが

古代は中国(漢や隋や唐など)に学んで

中央集権国家になっていった日本。


なので、どこに学ぶか?だけの違いで

行動パターンは似ているところは

ちょこちょこあります。




私の場合は、

そして、最初につながる!という展開の物語が

好きなので、

明治時代から始めて、もしくは、大政奉還から始めて、最後に幕末を勉強して、

にしますが、

ここまでいくと好みの問題です。






このお話はあくまで例ですので

自分の価値観や頭の思考に合わせて

カスタマイズして勉強していただければ、

と思います。



どうせ受験勉強するのなら、

楽しんで勉強したほうが

人生の楽しむ時間が増えるじゃん、

と思いまして♪



 

3:他の地域の歴史は?

ヨーロッパ史と日本史については

詳しくやりましたが、他の地域の歴史は?

というと、


同じように

「現代の感覚に近いところ」

「中央集権国家の側面が強いところから」

の法則でやっていけばいいかな?と。


ただ、そうは言われても

わからない、とはなってしまいますし


すべての地域がすべて同じ法則で

動いているわけではありません。



なので、例えば

「領土、統治する範囲が広がった時期」

「強い政権があった時期」

に着目して、そこからスタートしても

良いかもしれませんね。



中国史なら、秦か漢の王朝から、

中央アジア史ならモンゴル帝国、

西アジア史ならオスマン帝国、

などなど。



あくまで例なので

自分が一番理解しやすそうな時代や王朝から

勉強するのが一番かな?と思います。



猫しっぽ猫からだ猫からだ猫からだ猫からだ猫からだ猫からだ猫あたま


今回は以上です。



次回は、

いろんな側面から歴史を見るメリット

(経済史、文化史、など)

についてです。


そのあと、テストでの点数のとりかたに

うつります。