能楽が苦手だった私が能楽部所属を続けた結果5 めざすべき能楽師の方と副部長さん | 「育児書にない!」~ASD母子の育児&お勉強&歴史の授業~

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ASD(自閉症スペクトラム)当事者で、娘もASDである、元社会科塾講師のセザール=れくす、が描く、「ASDのお子さん向けの受験勉強についてのブログです。
育児についての話や不登校の娘への対応の話、自分自身の生き方についても語ります。

みなさま、昨日もありかとうございます。

水曜日なので、能楽部の思い出のお話です。







大好きな友達への愛情から
能楽部を辞める気持ちはなくなった
私でしたが、当時は
やはり能楽の
何が良いかわかりませんでした。
(今は違います)


扇もうまく扱えないし、
謡うのも好きじゃない。

得意なものはない。

演目でも、
「源氏物語」も「平家物語」も
好みじゃない、
義経も平家もよく理解できない歴史人物、
日本神話も知らない、
そういう状態だった二年生の私。
(今は違うよ)


そんなある日のこと、
本来は他の大学の能楽部の部員さんが
するお手伝いが、都合がつかないので、
ということで私の大学の能楽部の部員が
お手伝いに行くことになりました。

お手伝いとは、
プロの能楽師の方の舞台のチケットもぎりの
お手伝い。(もぎり、とは、入口で
お客様のチケット半券を回収したり、
スタンプを押したりする仕事)


私と数人のメンバーで行くことに。


今までも、能楽の舞台鑑賞に行くことは
あったのですが、
今回の舞台をされる能楽師さんの舞台は
一度も拝見したことがありませんでした。


もぎりのお手伝いが終わり、
舞台が終わる直前なら
ちょこっとだけなら見てきてもいいよ、
と係の方に言われたんです。

それで、本当に終わりかけの舞台だけ
拝見したときに
運命?の出会いが。

ちょうど登場した
子方さん(子供の能楽師さん)の
所作(動きは、立ち振舞い)に
私は惹き付けられたんです。



理由とかないんです。



とにかく、その子方さん、
私には後光が見えるくらい
光って見えました。爆笑


そのとき、


「理屈じゃないんだ!
とにかく、私は、あの子方さんみたいに
舞いたいんだ!声を出したいんだ!」

と気がついたのです。




目標とする人物がいると、
頑張ることができる、
というのはあります。



私にとって、その子方の能楽師さんは
私の能楽を舞う方の目標になったのです。


子方さんなので、もちろん、
私よりも年下です。

でも、芸歴は私よりも、うんと上です。

この方のおかげで、
能楽に対して前向きになれたの確かです。ニコニコ




そして、
大学三年生になって、
部長も舞囃子もがんばりました。

色々と失敗したり大変なこともあったのですが、そこで一番感じたこと!


「長というのは、信頼できる副がいて
初めて本領発揮できるのだ!」
というのに、副部長の親友のおかげで
気がついたのです。


副部長、すごくすばらしいんです。


部長の私ならこういう風に考えるだろう、
というのを予測してくれるし、
私は割と策略家だし、目的のためなら
人を騙すのも平気なタイプなので
ぶっちゃけた相談を副部長の親友に
話すこともありました。

そうすると、親友の副部長さんは
やりすぎるとストッパーはかけてくれるし、
論理的に、と基づいて結論出してくれるので、
私としてはすごくやりやすかった。


今の旦那は相談役としては
微妙なんですよ。

なんというか、
「きれいごと」「逃げること」を
前提として考えてたり

私の求める「正義」と「結果」を
理解できなくて、
ただの目立ちたがりととられる。

また失敗を悪いこと、とおもったり、
私や娘が間抜けなことを言うと、
それだけで他の能力の評価まで
下げてしまうんです。

個別部分評価、でなく、
全体評価しかしない人、
それが夫。
(今は、色々とお話しして
個別部分評価もしてくれますが。)

私はいろんな長をしてきましたが、
実母以外と組んだ中で、
とんでもなく長をやるのが楽しくて、
自分だけでは出せなかった結果を出せたのは
その親友とだけです。

(実母だと、息ぴったりすぎ。
二人とも同じ考え、同じペースなので
楽なんですが、ストッパーの役割が
いないので、ヒヤヒヤすることも。)



実母とは戦友、
夫とは穏やかな趣味友。

でも、
どちらが長について動くほうが効率的か??
は状況次第。


しかし、その親友は
絶対に上に立ちたくないそうです。
でも、業務はしっかりして結果を出したい。

私は、上に立ちたいわけじゃないけど、
うまく人をやる気にさせたり
人を動かして、みんなと結果を出すのが好き、
という感じなので、
ちょうど相性が良いのでしょう。


高校のときも演劇部の部長を
やりたくないけど、結果的に
やることになりました。
そのとき、副部長だったのは
「部長がいないときに
代わりに部長の業務をするのが
副部長だろ!」
という考えで、
業務は全部部長の私に押し付けたし、
相談もできなかった。

でも、大学の能楽部のときの
親友は違った。

副部長として、
常に部長の私と手を合わせて
がんばってくれたんです。


このように、

私が舞いたい、謡いたいと
いう目標とする能楽師さんの
舞台での出会い、

副の役割の大切さ、
相談もできて信頼できる友達、

を知った大学三年生の私。


そして、四年生は、就活もあるので、
部活にちょこちょこ顔を出すだけで
いいかな?と思ってたのですが、

なんとそんなこと
言ってられない事態に!

でもそれが、今の私を
つくってくれるんですが…。

また、能楽部の
思い出シリーズは来週、水曜日更新予定です♪

他の曜日は別のもので更新します。