漫画「UMA・UMA」第5話 虐待の爪痕 | 「育児書にない!」~ASD母子の育児&お勉強&歴史の授業~

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ASD(自閉症スペクトラム)当事者で、娘もASDである、元社会科塾講師のセザール=れくす、が描く、「ASDのお子さん向けの受験勉強についてのブログです。
育児についての話や不登校の娘への対応の話、自分自身の生き方についても語ります。

ニコニコ「UMA・UMA」第5話です♪








第4話のお話の続きです。












私の実家には3匹の猫ちゃんがいるのですが、

一番年上の、みーたんは、赤ちゃんの時に
来て、家族みんなに愛されて育ちました。

一番年下の、はろぅ君は、
母猫と父猫?にめちゃくちゃ愛されて育ち、
その母猫と父猫が亡くなったため、
家に引き取られた子でした。

みーたんもはろぅ君も

愛されるのが当然!
という思考になってるので、
甘えたいときは甘え、
一人でいたいときはそっけないし、
わざとワガママ言って、
それで怒られるのも
楽しいみたいです。


しかし、もう一人の猫の、
のるのるちゃん、は
違います。

いつも顔色を伺い、
他の猫ちゃんみたいに
甘えたいけど、怖くてしょうがない。
慣れてきたら、後にはついてくるけど
抱っこをしようとすると逃げてしまう。

みーたん、はろぅ君は、
段ボール箱の中に入るのは大好き。

でも、のるのるちゃんは、
段ボールハコの中には入りたがらない。


のるのるちゃんは、
前の飼い主に虐待された末に
捨てられて、命からがら
私の実母の家に来て、
家猫になりました。

だから、おそらく、
段ボールや抱っこが
怖いのだろう、と
思います。

無理矢理、抱かれて、
段ボールに入れられ捨てられ
そのあと、他の野良猫に
追いやられ、毎日、お腹が減って
しょうがない状態で、フラフラになって
やっと、安心していられる場所を
見つけたのが、私の実家でした。

家のなかに住むようになったとき、
自分専用のケージが、
のるのるちゃんにとっては
すごく大切な場所だったらしく
ずっとケージの中にいました。

今は少し慣れて、
私の母には抱っこはされるようになり
のるのる、の一番の好きなのは抱っこに
なりました。
でも、私はまだナデナデもできない状態。
私を敵だとは思ってないので、
足の近くで座ってることはありますが
それ以上は無理そうです。

もし、のるのる、が虐待されず、
捨てられず、みーたんのように
赤ちゃんのころから、愛させるのが
当たり前で育ったら、
もう抱っこ大好きな子になって、
ばーちゃんだけでなく、私や
他の家族にも、当たり前のように
抱っこされて笑っていたと思います。


本来、のるのるは、
とんでもなく甘えん坊で
抱っこ好きなタイプだと
思います。

それに対して、恐怖を感じさせた虐待。

虐待というのは、
虐待した相手と離れたから
もうすべて大丈夫!
というわけではないんだ、と
のるのるを見て思います。



今回はの紫の頭の子、
オレンジの頭の子(あのちゃん)は、
のるのるちゃんがモデルです。

紫の頭の子だけでなく、
オレンジの頭の子も
虐待されていた、と私は思います。

直接的な、ネグレクトや暴力は
紫の頭の子だけですが、
その紫の頭の子がされているのを
目の前でずっと見させられていたのは
オレンジの頭の子です。

それは精神的な虐待です。

この二人の心の傷は
とてつもなく深い。