毎年琴平(香川県）で行われるこんぴら歌舞伎、今年で２８回目とか、舞台は金比羅参道から左に折れて数分のところに位置する金丸座、ここは日本最古の芝居小屋で国の重要文化財の指定をうけているとのこと、中に入るとそのすばらしさが良くわかります。その小屋の中に案内してくれるのが全国から集まったお茶子さんたち、皆さんボランティアでの参加だそうです、よっぽど歌舞伎好きなのでしょう。今年の座頭は人間国宝で"鬼平"の中村吉右衛門、演目は義経千本桜など４本。特に中村又五郎さん、中村歌昇さん親子そろっての襲名披露ではお客さんから沢山の歓声と拍手を浴びていました。パリでも何回か歌舞伎の公演を見たことがありますが、金丸座の５人用の平場での観劇はいかにもに日本的でそれなりに情緒はあるものの、長時間畳の上に座っているのはなかなかたいへんなことでした。でもやっぱし歌舞伎はすばらしい！手に入れるのはほとんど不可能と思われていた入場券を手配してくれたNさんには心から感謝です。
