題名から、あ、また色合わせの話?って思っちゃいますよね。

 

いえいえ、素材や太さのお話です。

 

おそらく、こぎん刺しの専門ではなく、一般的手芸界のこぎん刺しとして一番多い組み合わせは、メーカーさんの規模的に、おそらくオリムパスさんのコングレスとこぎん糸かな。

キットとしての組み合わせも多いですし、初心者さんが扱いやすく手に入れやすいという点で、かつては圧倒的にそうでしたが、、、

うーん、最近はどうなんでしょう。そうでもないのかな?

 

私の教室で扱っている生地は主に、

ケンセン(犬扇)コングレス(生地はオリムパスとほぼ一緒でカラーが多い?)

ツヴァイガルトのコングレス同等「ダボサ」

若干細かい「ベラナ」

さらに細かい「ルガナ」、

オリムパスの麻。

ここまでは縦横比1:1のいわばヨーロッパ刺繍由来の生地ですね。

そして、

津軽工房社さんの麻「ドゥエル」

綿「ペリープル」

のこぎんのふるさと津軽の縦長に出るタイプの生地です。

 

 

糸は以前はオリムパスこぎん糸を使っていました。

これは教室開始時当初、色が豊富で安定的に手に入るのがこの糸だったからです。

今は津軽工房社こぎん糸です。

同じこぎん糸というけれど、オリムパスさんのは刺繍糸。発色や艶が刺繍糸より落ち着いている感じですが、糸の撚りの方向や、撚りの強さが実質刺繍糸で、糸の断面は平たい感じになります。このこぎん糸は6本取りです。

 

今使っている津軽工房社こぎん糸は、太手の刺し子糸。撚りの向きが刺繍糸と逆で撚りの強さは強く、ひとまとまりになっており、糸の断面は丸みがあります。オリムパスの6本より多い8本どりだけど、撚りが強いから一見細く見えます。教室の生徒さんに少しずつ勧め始めたら、こちらの方が糸割れせず刺しやすいとおっしゃる方が多くなってきて、今はこちらに移行しました。

 

生地も糸も、私が持ち歩いているものに限らず、ご自身でお好きなものがあればそれを使っていただいています。家に余っている刺繍糸を消費したいというのもありです。また今は最初の頃と違って、百貨店のイベントとか、ネットでも手軽に手に入る様になっているので、私の使ったことのない作家さんの糸や生地をたくさん教えてもらっているくらい。

 

で、これだけある種類をどう組み合わせるのか。です。

 

もともとの好みもあります。

むっちりみっちりが好みの方もいるし、細めですっきりなのが好きな方もいます。

 

太めの糸は縦長の生地には刺しやすいですが、縦横比が1:1だと段と段の距離が短く詰まっていることになるのでどんどん圧がかかっていき刺しづらくなったりすることもあります。また、模様の筋上げ(余白)の多い少ないや、総刺しなのかポイント柄なのか、などによっても変わります。

 

池田教室の生徒さんのこちらは

ツヴァイガルトのベラナ(縦横比1:1、1cm当たり8筋8段)の生地。これには8本取りのこぎん糸でもいいけれど、今回のこれは津軽工房社さんの刺し子糸mederuです。

こぎん糸ではなく、一般的な刺し子用の糸で、こぎん糸で刺した作品でむっちりもっちりに見慣れた方には隙間を感じられるかもしれないですが、これはこれですっきりして、意外とこぎんの模様もくっきり見えるものです。

津軽工房社さんの各種生地だと、織の隙間があるので太い糸もするすると通るのですが、このヨーロッパの刺繍由来の綿の生地は織の目の隙間がそれほど広くないので、太い糸だと摩擦が大きくて手への負担が大きく、糸こきも手間がかかる。

 

以下は個人的な感覚で、正解でも何でもないです。私の独断と偏見。

この辰くらいの図案だと刺し子糸でもこぎん糸でもどちらでもいいかなというところ。

総刺しだったら刺し子糸、ワンポイント図案ならこぎん糸かなあ、という感じ。

 

でも実際は総刺しもこぎん糸を使う方が多いです。

10本取りや12本取りのこぎん糸もあって、コングレスにその太さで刺す感覚なら、ベラナに8本取りのこぎん糸という組み合わせはぴったりだと思います。

 

ちなみにこちらを刺した生徒さんは、この生地にはこぎん糸より刺し子糸が好み、だそうです~。

 

コングレスには刺し子糸は、絶対無しではないけどちょっと細いかも?でもすっきりが好きな人にはOKかな。

生地がだいぶ細かくなるとどうしてもこぎん糸は使えなくなる。

このベラナはどんな人でも、どちらもありの、ちょうど境目の生地のような気がします。

 

できあがりの雰囲気、もっちり??すっきり??だけでなく、

仕立てるときに厚みがあるとやりにくくなるのかどうかでも組み合わせ方は変わってきますよね。その色の糸がその太さにしかない、というときもあるでしょうし。だから、必ずこの生地にはこの糸と決めなくてもいいと思います。

 

色合わせの話になれば、色の組み合わせによって太く見えたり細く見えたりもある。

 

答えは一つじゃない。

いろいろやってみよう。

 

拙著もどこであそぶのサンプル写真の中には、コングレスに刺し子糸で刺したものもあります。たしかネズミの歯だったかな?ほかにもあったかも。

いろんな生地と糸を使って刺しているので、お持ちの方はご覧になってみてくださいね。

 

 

 

 

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さくらんぼ西宮北口教室(3カ月継続~)
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